>  >  > 「重力波」初観測であらゆる超常現象が解明へ?【前編】

2016.02.12

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画像は「LIGO」より引用

 今月11日、米・カリフォルニア工科大学やマサチューセッツ工科大学の研究者などから構成される研究チーム「LIGO(ライゴ)」が、アインシュタインが一般相対性理論で100年前に存在を予言した「重力波」の観測に成功したことを発表、世界に衝撃が走っている。チームによると、史上初めて観測された今回の重力波は、昨年9月14日に地球から13億光年離れたところにある2つのブラックホールが合体した時に生じたものだという。

 重力波とは、ブラックホールや中性子星などの極めて重い物体が激しく運動するときに周囲の時空に歪みを起こし、それがさざ波のように伝わっていく現象のことだ。重力波の観測によって、光や電波で直接見ることのできないブラックホールの動きを知ることができるようになるほか、ビッグバンによる宇宙誕生の様子などを含むさまざまな宇宙の謎が解明される可能性が大きく高まる「ノーベル賞級の成果」だという。

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画像は「MIT」より引用


■「重力波」は、あらゆる超常現象を解き明かす鍵となるか?

 今回の偉業に、当然ながら世界のオカルト愛好家たちも衝撃を受けている。そもそも、重力波が存在すること自体は過去に間接的に示されてきたが、それが直接観測されたことはなく、予言したアインシュタイン自身さえ「存在しない」と語ったことがある。そのため、重力波の存在を疑う研究者も存在し、オカルト的な文脈で語られることも多かったのだ。それが今回、現実に観測されたインパクトは極めて大きい。

 オカルト界において、重力波はさまざまな超常現象の原因とも捉えられてきた経緯がある。たとえばSF映画『インターステラー』では、未来人(5次元生命体)が次元を超越する重力波を操ってメッセージを送信するなど、重力波の存在が大前提のストーリーが展開されていた。また、米空軍の秘密基地「エリア51」で宇宙人の指導のもとUFO研究に従事していたという物理学者ボブ・ラザー博士は、「UFOの推進力は重力波である」と証言している。現在のテクノロジーにおける飛行物体は、物質を後ろに放出することによる反作用を利用して推進力を得ている。しかし地球外知的生命体のテクノロジーでは、進行方向に向けて重力波を発して時空の歪みを作り、そこに引き寄せられる形で(まるで歪みをサーフィンするかのように)推進力を得るというのだ。

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画像は「The University of Chicago」より引用

■「重力波」を知ることで地球人は高度な知的生命体になる

 つまり、オカルト界で研究の対象とされる人智を超えた超常現象の数々は、この重力波の存在と、それを自由に操る超高度なテクノロジーによって十分に発生し得るということだ。そして今回、とうとう人類は重力波の存在を直接観測することに成功した。次なる目標は、宇宙の謎を解き明かすのみならず、重力波を自らの手で生み出し、コントロールする技術を確立することへと変化するはずだ。それが達成された暁には、もはやオカルトがオカルトではなくなり、宇宙における知的生命体としての人類は、本当の意味で高度な存在へと地位向上を果たすことになる。


 では、具体的にどんな超常現象が解明される可能性があり、さらに重力波の存在を知ってしまった私たちは今後どのように宇宙を捉えるべきなのか? 詳細は、後編をご覧いただこう。
(編集部)

 

動画は「MIT」より

 


参考:「LIGO」、ほか