数学記号の表 Ⅲ【序】集合演算  

 
 
写像
記号 意味 解説
{\displaystyle f\colon \bullet \to \bullet } 写像 fS → T」は、f が S から T への写像であることを示す。
{\displaystyle \bullet \mapsto \bullet } 元の対応 {\displaystyle x\,{\stackrel {f}{\mapsto }}\,y} は、x を写像 f によって写したものが y であることを意味する。文脈上明らかであれば f の記述は省略される。
{\displaystyle \circ } 合成写像 「{\displaystyle f\circ g}」は写像 f と写像 g の合成を表す。すなわち
{\displaystyle f\circ g(x)=f(g(x))}

である。合成の順序を逆に定義する(つまり、g(f(x)) と定義する)流儀もある。

Image 写像 φ に対して、Image φ はその写像の像全体の集合(値域)を表す。
二項関係演算
記号 意味 解説
{\displaystyle =} 相等 x = y は x と y が等しいことを表す。
{\displaystyle \neq } 不一致 x ≠ y は x と y が等しくないことを表す。
ほぼ等しい x ≒ y」または「x ≈ y」は x と y がほぼ等しいことを表す。記号 ≒ は日本など少数の地域でのみ通用し、≈ の方が標準的である。その他にも ∼, ≃, ≅ などを同様の意味で用いることもある。近似においてどのくらい違いを容認するかは文脈による。多くの場合、誤差解析的な意味で用いられ、ある誤差の見積もりの下で両者が等しいことを示すが、そのほかにも漸近解析においては漸近的に等しいという意味で用いられる。
{\displaystyle \approx }
順序構造