数学記号の表 Ⅰ【冒頭】 

 

集合論の記号

以下の解説において、ST は任意の集合を表す。

記号 意味 解説
{ : } 集合の内包的記法英語版 { (代表元) : (代表元の満たすべき条件)} のように用いる。例えば {x | x ∈ SP(x)} は S の元のうち、命題 P(x) が真であるものすべてを集めた集合を意味し、これはまた {x ∈ S|P(x)} のようにもしばしば略記される(「x ∈ S」のような条件が省略されている場合、無制限の内包英語版)であるか紛れのおそれがないので省略した英語版)のかは文脈を読むべきである)。
{ | }
集合に対する元の帰属関係 x ∈ S」は、x が集合 S の元であることを意味する。必要に応じて「S ∋ x」とも書くが、こちらには S が主語であるようなニュアンスを伴うこともある。
「¬(x ∈ S)」すなわち x が集合 S の元であることの否定を「x ∉ S」と書く。x が集合 S の元でないことを表わす。
{\displaystyle =} 集合の一致 S = T」は集合 S と集合 T が等しいことを示す。
{\displaystyle \neq } = の否定 S ≠ T」は集合 S と集合 T が等しくないことを示す。
{\displaystyle \subseteq } 集合の包含関係 S ⊆ T」は S が T の部分集合であることを意味する。必要に応じて「T ⊇ S」とも書く。他も同じ。

⊆ は S と T が等しい場合を含み、真部分集合に対しては ⊊ が用いられる。⊂ は真部分集合のみを指す流儀と、一般の部分集合を指す流儀がある。⊂ が一般の部分集合を表す場合には真部分集合を ⊊ によって表わし、⊂ が真部分集合を表す場合には一般の部分集合を ⊆ によって表わす。
∈ と同様、⊄, ⊊ などの記号もある。

{\displaystyle \supseteq }
{\displaystyle \subset }
{\displaystyle \supset }
{\displaystyle \subsetneq }
{\displaystyle \supsetneq }
{\displaystyle \not \subset }
{\displaystyle \not \supset }
集合演算