本当に中国バブルは崩壊してしまったのか!?
昨年2015年6月に中国の株式が大暴落してしまったことを契機に、中国バブルは崩壊してしまったとの見方も強まっています。では本当に中国バブルは崩壊してしまったのか、復活の可能性はあるのか解説して行きます。
目次
- 1.だいぶ前から崩壊寸前と言われていた
- 2.経済成長率は意外と高い水準で推移している
- 3.中国株は個人投資家による取引が多い
- 4.意外と早く復活するとの見方も強い
- 5.中国人は日本人より財布の紐が緩い
本当に中国バブルは崩壊してしまったのか
1.だいぶ前から崩壊寸前と言われていた
中国株が大暴落したときには、かなり大きな出来事として報じられました。
しかし、これは突然起こった出来事ではありません。
数年前から既に崩壊寸前と言われていたのも事実です。
中国株はいつ大暴落を起こしてもおかしくない状況が続いていいたのです。
そんな中でも株価が上昇し続けていたというハイリスクな状況で、中国の個人投資家の人たちが株式の売買を続けていました。
株式大暴落の前に利益確定させて手を引いていた人はだいぶ少なく、多くの中国人投資家が損をしたとされています。
保有している資産の価値が半分以下になってしまったという中国人投資家も少なくありません。
そのため、中国バブルはもう崩壊してしまい復活の兆しはないのではないかと思っている人が多いです。
2.経済成長率は意外と高い水準で推移している
中国人投資家の多くが損をしていますが、中国のGDPや経済成長率を見てみると、それほど悲観するような数字ではありません。
経済成長率は確かに鈍化していますが、依然として高い水準を維持しています。
2015年の中国の経済成長率を見てみると6.81パーセントです。
2000年代半ばに2桁の経済成長率を記録した年も多く、リーマン・ショック前の2007年には14.16パーセントという非常に高い数字だったため、6.81パーセントという数字は低く思えてしまいます。
しかし、6.81パーセントという数字はバブル期の日本とほぼ同水準の数字です。
下がって尚高い経済成長率を維持しているということから、中国経済全体としては、今後も更なる成長が見込めるとの見方もできるでしょう。
3.中国株は個人投資家による取引が多い
中国の株式売買の特徴としては、個人投資家による取引の割合が多いとされています。
そのため、比較的短期間での値上がり益を重視し、逆に値が下がり始めるとすぐに売ってしまう人が多い傾向があるのです。
2015年6月の中国株大暴落の際にも、多くの個人投資家が保有している株式を売却してしまおうと、一気に売り注文が殺到しました。
その結果、どんどん株価が下がって行ったのです。
証券会社の逆指値注文などを利用して、自動的に売り注文が出されるように設定していた個人投資家も多かったものと思われます。
このことが、より急激に下落した原因の1つとして考えられます。
下がり過ぎた分は時間をかけて元に戻ることが多いため、中国バブルはまだ復活するとの見方をする人もいます。
4.意外と早く復活するとの見方も強い
中国バブルが復活するにしても、いつになるか分かりません。
10年くらい先になると考える人もいるでしょう。
しかし、実際に復活するのは意外と早いかも知れません。
中国は既に日本を抜いて世界第2の経済大国であり、経済成長率はプラスが続いています。
日本ではマイナス成長になったこともありますが、プラスが続いているということはまだまだ成長するということです。
経済成長率の鈍化も現在が底で、今度は再び右肩上がりに伸びて行くとの見方も強まっています。
5.中国人は日本人より財布の紐が緩い
日本がバブル崩壊後不景気が続いているのは、日本人の慎重過ぎる性格から、財布の紐がきついからということが1つの原因として挙げられます。
この点爆買いなどに象徴されるように、中国人は財布の紐が緩めです。
そのため、株価が暴落しても、なかなか不景気にはなりにくいとされています。
まとめ
中国株は2015年6月に大暴落してしまいましたが、中国バブルはまだ崩壊していないと考える見方が強いです。
近い将来また、右肩上がりの成長に戻ることが期待されます。