驚異的な装甲、レーザービームやレールガンで反撃 米国「次世…Ⅰ【前盤】
これでは装甲を少々厚くしても無駄だ。砲弾の“長さ”を上回るほどの厚い装甲を戦車に施せば、そんな戦車は重すぎて動くこともままならない。
このAPDS弾と並んで無視できないのが、歩兵用対戦車ロケット兵器として使われるHEAT弾(モンロー効果で高熱のメタルジェットを一点に集中させ装甲を貫通する)だ。
砲弾の威力は砲弾速度に依存しないため、RPG系列のロケットランチャーなど、歩兵が持ち運べるサイズで運用可能だ。こちらも常識的な厚さの装甲では防げない。「盾と矛」のバランスは圧倒的に矛が有利だった。
ロシアが運用するT-72戦車の最新型。砲塔の前半分に爆発反応装甲を複数装着し、残存性を高めている(ロイター)
この極端な状況を幾分改善したのがM-1や英チャレンジャー、独レオパルト2、日本の90式といった「第3世代戦車」だった。
特殊装甲
装甲に分厚い一枚板ではなく、薄い特殊装甲を空間を空けて重ねたものや、熱に負けないセラミックを用いるなどの工夫をしてAPFSDS弾(APDS弾の改良型)やHEAT弾を防げるようにしたものだが、やはり重量がかさむため車体前面など被弾しやすい部分にしか用いられていない。
これでは装甲を少々厚くしても無駄だ。砲弾の“長さ”を上回るほどの厚い装甲を戦車に施せば、そんな戦車は重すぎて動くこともままならない。
このAPDS弾と並んで無視できないのが、歩兵用対戦車ロケット兵器として使われるHEAT弾(モンロー効果で高熱のメタルジェットを一点に集中させ装甲を貫通する)だ。
砲弾の威力は砲弾速度に依存しないため、RPG系列のロケットランチャーなど、歩兵が持ち運べるサイズで運用可能だ。こちらも常識的な厚さの装甲では防げない。「盾と矛」のバランスは圧倒的に矛が有利だった。
ロシアが運用するT-72戦車の最新型。砲塔の前半分に爆発反応装甲を複数装着し、残存性を高めている(ロイター)
この極端な状況を幾分改善したのがM-1や英チャレンジャー、独レオパルト2、日本の90式といった「第3世代戦車」だった。
特殊装甲
装甲に分厚い一枚板ではなく、薄い特殊装甲を空間を空けて重ねたものや、熱に負けないセラミックを用いるなどの工夫をしてAPFSDS弾(APDS弾の改良型)やHEAT弾を防げるようにしたものだが、やはり重量がかさむため車体前面など被弾しやすい部分にしか用いられていない。
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