コミックマーケットのジャンルコード

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コミックマーケットのジャンルコードにおいては同人誌即売会コミックマーケットのジャンルコードの一覧を示す。コミックマーケットでは事務処理の効率化をはかるため、出展を希望するサークルを取り扱う頒布物のジャンルで分類している。サークルの出展位置や出展日はこのジャンルによって決定される。ジャンルの設定や分類は毎回、細かい変更や調整が加えられており、それらの変遷を追うことで、開催時に流行となった漫画・アニメ・ゲームといったサブカルチャーの潮流を知ることができる。

 

目次

 

ジャンルの設定

ジャンルの分け方は、二次創作を中心とするサークル(FC:ファンサークル)の場合は初めて世に出た(初出)作品ごとに分かれる。例えば漫画であれば、掲載誌ごとの区切りで少年漫画少女漫画青年漫画に分けられる。そして「週刊少年ジャンプ」などその掲載作だけで多数のサークルが存在するものは雑誌単独のジャンルが作られ、さらに『テニスの王子様』などその時期の流行によってサークル数が多くなった単独の作品でのジャンルが分置される。

また「初出作品を元に作られた作品」はジャンルが違えど同じカテゴリに入れるという原則が存在しており、これを間違えるとジャンルの不備として扱われ、落選させられこともある。例としては「アニメが初出」のガンダムシリーズを原作とする形でメディアミックス展開された小説漫画ゲームを、それぞれのジャンルで(作品別に)取り扱わず、全て一律に「ガンダム」として取り扱う。

しかし、このように厳格に取り扱われるわけではなく、どの作品・題材をどのジャンルに入れるかは作品に申込サークルの傾向や参加者からのアンケート結果などにより、毎年のように細かいレベルで変更や調整が加えられている。コミックマーケット72(2006年夏)を例に取ると、競馬競輪などの公営ギャンブルの扱いに準じて「スポーツ」ジャンルに含められていたパチンコパチスロが、萌えスロの流行などの理由により「ゲーム(その他)」の中に変更されている。

ジャンルごとの開催日やホール内の場所は、参加者の層(男女・年齢)が似かよっていると思われるジャンルが同じ開催日にまとめられ、ホール内の場所も近く配置されることが多いが、特定の場所に混雑が集中することを避けるため、全く違う傾向のジャンルが隣接することや、特定ジャンルの同日開催イベント(コンサートなど)に配慮して配置されることもある。カタログなどでは「お目当てのサークル以外にもいろいろ回ってみよう」と、参加者が幅広いジャンルに触れることが推奨されている(もっとも、現実的には一人で全てのスペースを回ることは困難である)。

他の企業系同人イベントと異なり、現在はジャンルの区分が曖昧な「よろず」は存在しない[1]ことになっている。ただし、一部の大手サークルは、列整理の都合上、本来の申込ジャンルの他のサークルから離れた場所・日程に配置されることがあり、カタログでは便宜上「ノンジャンル」として案内されることがある(以前は「その他」の一部として案内していたが、「その他」は「よろず」ジャンルを意味しない。#その他で後述)。「ノンジャンル」というコードが存在するわけではないので注意。

サークルの活動内容によっては、参加するジャンルを複数から選べることもある。たとえば、学校の部活動・サークルは通常は「学漫」ジャンルでの申込になるが、創作少年漫画が活動の中心なら、「創作(少年)」ジャンルで申し込んでもかまわない。比較的無名のジャンルだと、複数のジャンルに散らばってサークルが配置されることも珍しくない。

以下に一覧を記述する。なお、毎回なんらかの変更が加えられており、これまで割り当てられていたジャンルコードの統廃合による消滅などもあるため、実際に参加などをする際には参加する回の申込書セットやカタログ、公式サイトで最新のジャンルコードと過去の「配置担当者より一言」を確認のこと。(なお、コミックマーケット75より全面的にジャンルコードが変更されている。)

ジャンルコード

マンガ

  • 創作(少年) : オリジナル作品で少年漫画風のもの。青年漫画風もこことなる。
  • 創作(少女) : オリジナル作品で少女漫画風のもの。女性漫画風もこことなる。
  • 創作(JUNE/BL) : オリジナル作品でやおいを題材としたもの。男性向けゲイコミックもここに配置される。
  • 学漫 : 学校の「漫画研究会」などの部活・サークルによる発行物。汎学校間組織であってもこのジャンルでの参加は可能であるが、学校名(汎学校間組織であればどういう立場で「学漫」に申し込むのか)がわからない場合、書類の不備となる。
  • 評論・情報 : 評論と名が付けばあらゆるジャンルを内包する。ただし、アニメ・ゲーム・特撮に関する評論は、それぞれのジャンルで申し込む必要がある。幅広い分野を内包する「コミケの縮図」とも言えるジャンルであり、コミケット以外に参加しないサークルの割合が群を抜いて高いため、ここをコミケットの醍醐味とする参加者も少なくない。自主企画または企業系同人イベントの主催もここに含まれ、サブジャンル「同人イベント」は企業名義でのサークル参加が唯一許されるジャンルでもある。もし、自分のジャンルが何処になるのかわからなければこのジャンルを選び「○○の評論」と付け加えれば無難である。なお、「その他」で申し込んだサークルは、過去の例では評論・情報に隣接、あるいは内包して配置されている。
  • FC(少年) : 少年漫画家・作品のファンクラブFan Club)[2]および、二次創作で少年漫画を題材としたもの。また手塚治虫石ノ森章太郎高橋留美子皆川亮二の作品については題材が違えどこちらに誘導している。また、『週刊少年サンデー』『週刊少年マガジン』『週刊少年チャンピオン』の全作品はここに配置される。
    • 留美子 C32(1987夏) - C47(1994冬)(C45以降、魔法少女と統合)
    • 弱虫ペダル C91(2016冬) - :舞台版・実写ドラマ版が題材になっているものはここではなく「TV・映画・芸能」に分類される。
    • 進撃の巨人 C91(2016冬) -
    • ダイヤのA C91(2016冬) -
  • FC(少女) : 少女漫画家・作品のファンクラブおよび、二次創作で少女漫画を題材としたもの。FC(女性)のジャンルコードが存在しないため、女性漫画を題材としたものもこちらに含まれた。C91からは「FC(少女・青年)」に統合。
  • FC(青年) : 青年漫画家・作品のファンクラブおよび、二次創作で青年漫画を題材としたもの。まんがタウンまんがタイムグループといった4コマ漫画も概ねこちらに配置される。C91からは「FC(少女・青年)」に統合。
  • FC(少女・青年) :FC(少女)とFC(青年)を統合したジャンルコード。C91(2016年冬)から使用開始。
    • ヘタリア C77(2009冬) -
    • 血界戦線 C91(2016冬) - :FC(ジャンプその他)に誤って申込むことが多発したことから、独立した。その他の内藤泰弘作品もここに含まれる。
  • FC(ガンガン) : ヤングガンガンもここに含まれていた。衰退に伴いC90で廃止され、C91より「FC(少年)」に統合。
  • FC(ジャンプその他) : 単体コードがある作品を除いて、すべてのジャンプ系少年誌と青年誌ではジャンプスクエア(統合前ではスーパージャンプ)掲載作がこのジャンル。また、ジャンプではないがコミックバンチ掲載作もこのジャンルになる。ただし、ジャンプ系青年誌のうち『週刊ヤングジャンプ』『ウルトラジャンプ』『グランドジャンプ』掲載作はFC(青年)として扱われる[3]
    • 星矢 C32(1987夏) - C49(1995冬)
    • C翼 C32(1987夏) - C57(1999冬)
    • 幽遊白書 C45(1993冬) - C63(2002冬):レベルEHUNTER×HUNTERもここに含まれる。C57(1999冬)からは冨樫義博にコード名および番号を変更。
    • SLAM DUNK C46(1994夏) - C63(2002冬)
    • FC(ジャンプ球技) : C64(2003夏) - C76(2009夏)・C85(2013冬) : SLAM DUNKのコードを解体するに当たり、当時サークル数は多いものの単体でコードを作るには至らない、球技を主な題材とした週刊少年ジャンプ掲載作を1つのジャンルとすることで成り立った。
    • ワンピース C59(2000冬) - C87(2014冬)
    • NARUTO C60(2001夏) - C87(2014冬)
    • テニスの王子様 C63(2002冬) - C90(2016夏): ミュージカル作品が題材になっているものはここではなく「TV・映画・芸能」に分類される。
    • 銀魂 C72(2007夏) - C90(2016夏)
    • REBORN! C72(2007夏) - C87(2014冬)
    • ワールドトリガー C91(2016冬) -
    • 黒子のバスケ C91(2016冬) - :C83(2012冬)は脅迫事件の影響で頒布が規制された。
    • ハイキュー!! C91(2016冬) -

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