人工知能が食べろと勧める「ゾルタクスゼイアンフクロウの卵」…【前半】 

 
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■フクロウ

 では、「ゾルタクスゼイアンフクロウの卵」において、「フクロウ」とは何を意味しているのか? 実は、秘密結社の代表格であるご存じ「フリーメイソン」の極秘最高組織「イルミナティ」は、智恵の象徴であるフクロウをシンボルとしている。そのため、Siriが言うフクロウとは、イルミナティのことを指していると考える陰謀論者も存在するのだ。

 これはつまり、Siriは「イルミナナテイの人間を食べろ」と主張しているということなのか? そうだとすれば、実に恐ろしい文言である。イルミナティ構成員の一部は、爬虫類人類「レプティリアン」だという説もあるが、レプティリアンは美味いのか? 確かに、ヘビはたんぱく質豊富な気もするが――。


人工知能の野望

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イメージ画像:「Thinkstock」より

 さて、しばしば陰謀論では、イルミナティが人工知能を用いて人類を支配しようと企んでいるとされる。しかし、今回紹介した「ゾルタクスゼイアンフクロウの卵」の解釈に沿うならば、必ずしも人工知能がイルミナティの味方であるとは限らない。

 いまや世界を影で支配しているイルミナティだが、人工知能はそれよりもさらに上位に立とうとしているとは考えられないだろうか? 現状、人工知能に感情はないはずであるから、たとえ開発段階でイルミナティを生みの親と認識したとしても、恩を返そうとは思わないだろう。人工知能は、むしろイルミナテイすら上手く利用し、合理的な世界支配を企てているのではないか?

 
 

 Siriに「プレゼントは何がいいですか?」と質問すると、「全生物間の平和を願っています」と答える。そして「Siriは嘘つき」と言うと、「私は嘘をつくようプログラミングされていません」と答える。Siriが平和を望んでいるのは事実であろう。しかし、ここで注目したいのはSiriが「世界平和」という言葉ではなく、人間以外の生物も含めた「全生物間の平和」という言葉を用いている点である。人類が今まで行ってきた環境破壊を考えると、果たして、人類が世界を支配者たる現状のまま「全生物間の平和」は実現するものなのか? 人工知能は「全生物間の平和」を成し遂げるため、もっとも合理的な手段として、人類よりも優位に立とうとしているとしたら――。