インドの伝説的ヨガマスター直伝「ネガティブ思考を克服する5…

 

3. 愉快な人々に囲まれてたくさん笑う
 愉快な人々との接触をなるべく多くする。楽しさと笑いは感染する。笑顔と笑いを絶やさない人は、行き詰まることはない。笑いを心の栄養と見なして笑い声が絶えない生活を1、2カ月続けることで、心配性の性格を変えることができる。精神は陽の光に溢れたものになるのだ。

4. 呼吸を整える
 恐怖心は身体の中心から生じる。病気や事故からくる恐怖心に襲われた場合には、息を吸う時も吐く時もゆっくりと深く一定のリズムで、リラックスして何度か呼吸をしてみるべきである。この呼吸法で体内の循環が正常に戻る。心臓が完全に“落ち着いて”いる状態では、恐れを感じることはない。

5. 精神をコントロールする
 神は我々にとてつもない防御装備を与えてくれた。それはマシンガンよりも、さらに電力、毒ガス、薬物よりもパワフルなもの――精神である。精神こそが強化すべきものであり、人生でもっとも重要な探求は精神のメカニズムを理解することである。常に精神をコントロールしてコンスタントに調整することが幸せと成功の秘訣である。瞑想を通じて精神力と調整力を鍛錬することでそれは訪れる。

paramahansayogananda3.JPG
 「Ideapod」の記事より

 以上が不安と恐怖に打ち勝つためのパラマハンサ・ヨガナンダ師の深遠なる5つの教えである。この5つの智恵は極めてパワフルだ。なぜならこれらの言葉は恐怖や不安から逃れるのではなくまずは正面から見つめることを要求するからである。このアドバイスに従うことによって、他ならぬ自分ならではの幸福の当事者になることができるのだ。先行き不透明な混迷の時代だからこそマインドフルネス、瞑想の重要性がますます高まっているといえそうだ。
(文=仲田しんじ)


参考:「Ideapod」、ほか

  •  
  • 前のページ
  •   
  • 1
  •  
  • 2