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はじめに 前回はルネサンスの成立を中心に書きましたが、今回はルネサンスの最盛期に活躍した様々な巨匠たちについて説明したいと思います。 三大巨匠 ルネサンスにおける三大巨匠が、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの三人です。すごく有名な文化人なので、詳しく見ていきましょう。 レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519) レオナルド・ダ・ヴィンチは、トスカナ地方のヴィンチ村出身で、名前は「ヴィンチ村のレオナルド」を表しています。 三大巨匠の中でも最も年長者で、絵画、建築、科学など様々な才能を持ち、ルネサンス期の理想的人間像である「万能の天才」だったと伝えられています。 レオナルドの才能が開花した有名なエピソードとして、ヴェロッキオの工房の話があります。 レオナルドは10代の頃、画家見習いとしてヴェロッキオという有名な工房に弟子入りしていました。ある日師匠の作品である「キリストの洗礼」の中の天使を描いたところ、その素晴らしさに師匠は驚愕し、それ以後一切絵画を描かなくなったと言われています。 レオナルドの代表的な作品を見ていきましょう。 モナ・リザ まずは世界の絵画の中でも最も有名な作品、『モナ・リザ』です。モデルの詳細など謎も多い絵画ですが、美術史上最高傑作の一つである作品です。 最後の晩餐 次に『最後の晩餐』です。これは、ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂の壁画です。最後の晩餐は、キリストが処刑される前夜に、彼の弟子たちと最後の食事をとっている様子を表現しています。ちなみにミケランジェロの代表作の『最後の審判』は全く別の作品ですのでお間違えのないように。 『受胎告知』も有名な作品です。聖母マリアが、天使ガブリエルから受胎を知らされる場面が描かれています。 このように、様々な芸術作品や科学技術を残したレオナルドですが、晩年は国内の戦争を避けてフランスへ移住し、フランソワ一世の庇護のもと静かに息を引きとったと言われています。 |
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