富裕層
(金持ちから転送)
| 「億万長者」はこの項目へ転送されています。1954年の映画作品については「億万長者 (映画)」をご覧ください。 |
| 「富裕」はこの項目へ転送されています。中国の県については「富裕県」をご覧ください。 |
富裕層(ふゆうそう)とは、セグメンテーションのひとつであり、一定以上の比較的大きな経済力や購買力を有する個人・世帯を指し示す。
目次
用語
財産家、大金持ちを素封家(そほうか)という(『史記』貨殖伝より)。「素」はむなしい、「封」は領地。領地や官位を持っていないが、非常な資産を持っている者という意味[1]。
概況
- RBCウェルス・マネジメント(日本語・英語)などの調査による富裕層の定義は、主な居住用不動産、収集品、消費財、および耐久消費財を除き、100万ドル以上の投資可能資産を所有する世帯としている[2]。英語ではHNWI (high-net-worth individual)と表記する。2012年の統計によると、世界に約1100万世帯の富裕層が存在し、世界で最も富裕層人口を持つ国がアメリカで約306万世帯、2位は日本で約182万世帯である。また、3000万ドル以上の投資可能資産を所有する世帯を超富裕層 (Ultra-HNWI)と定義している。
- 野村総合研究所は、「超富裕層(世帯の純金融資産5億円以上)」「富裕層(同・1億円以上、5億円未満)」に分類した調査を報告している[3]。この報告によると、2011年の富裕層マーケットの規模は76万世帯、純金融資産の総額は144兆円、超富裕層マーケットの規模は5万世帯、純金融資産の総額は44兆円である。また、団塊の世代の定年退職、および少子高齢化を背景とする遺産相続の増加に伴い、今後しばらくは富裕層マーケットが拡大していくという予想が示されている。
新富裕層
近年、情報通信技術の発達、金融規制緩和により財を成した者達が増えている[4]。
富裕層調査
ワールド・ウェルス・レポート
RBCウェルス・マネジメントなどが2015年に発表した世界の富裕層数ランキングである。主な居住用不動産、収集品、消費財、および耐久消費財を除き、100万ドル以上の投資可能資産を所有する世帯を富裕層と定義している。最も多い国はアメリカ(約435万人)であり、2位に日本(約245万人)、3位にドイツ(約114万人)、4位に中国(約89万人)が続いた[5]。世界の富裕層人口の上位25か国は以下の通りである。
|
富裕層 |
||
|---|---|---|
| 順位 | 国 | 人口 |
| 1 | 4,351,000 | |
| 2 | 2,452,000 | |
| 3 | 1,141,000 | |
| 4 | 890,000 | |
| 5 | 550,000 | |
| 6 | 494,000 | |
| 7 | 343,000 | |
| 8 | 331,000 | |
| 9 | 226,000 | |
| 10 | 219,000 | |
| 11 | 198,000 | |
| 12 | 190,000 | |
| 13 | 189,000 | |
| 14 | 178,000 | |
| 15 | 161,000 | |
| 15 | 161,000 | |
| 17 | 155,000 | |
| 18 | 141,000 | |
| 19 | 138,000 | |
| 20 | 127,000 | |
| 21 | 125,000 | |
| 21 | 125,000 | |
| 23 | 114,000 | |
| 24 | 111,000 | |
| 25 | 107,000 | |