赤穂事件の人物一覧 【四十七士=都道府県対応推理】Ⅲ【中半…

 

吉良家

吉良上野介義央
高家旗本。松之大廊下で浅野長矩から刃傷を受ける。赤穂浪士に討ち入られ殺害された。
上杉富子
吉良義央の正室。吉良家が本所に屋敷替えになったのを機に吉良と別居して上杉の実家に帰っていく。
吉良左兵衛義周
高家旗本。吉良義央の養子。刃傷事件後は吉良家の当主となる。討ち入りの際に戦って重傷を負う。事件後に吉良家は領地召し上げとなり、信州高島へ配流された。
小林平八郎央通
吉良家家老。討ち入りの際に討死した。忠臣蔵では剣客として描かれている。
左右田孫兵衛重次
吉良家家老。事件後、吉良義周の配流に従う。
斎藤宮内忠長
吉良家筆頭家老。戦わずに生き残った。
清水一学義久
吉良家家臣。討ち入りの際に討死した。忠臣蔵では最も奮戦した剣客として描かれている。吉良家庭の凍った池の石橋の上で奮戦し池に倒れ落ちるシーンがよく描かれる。
山吉新八郎盛侍
吉良家家臣。討ち入りの際に最も奮戦した。事件後、吉良義周の配流に従う。
鳥居利右衛門正次
吉良家家臣。討ち入りの際に討死した。

米沢藩

上杉弾正大弼綱憲
出羽国米沢藩主。吉良義央の実子。母は上杉定勝の三女。
千坂兵部高房
上杉家家老。忠臣蔵を題材にした作品では吉良義央に援軍を送ろうとする綱憲を押し止める。史実では事件の2年前に死去している。
色部又四郎安長
上杉家家老。忠臣蔵を題材にした作品では討ち入られた吉良義央に援軍を送ろうとする綱憲を押し止める。史実では事件の時は出仕していない。

幕府

徳川綱吉
江戸幕府第5代将軍。浅野長矩を即日切腹・改易に処した。
柳沢出羽守保明
徳川綱吉側用人大老格として幕政を主導。多門が浅野への取調べに慎重を求めたのを却下する。
仙石伯耆守久尚
幕府大目付。討ち入り後における赤穂浪士たちの自首を受け浪士たちの処分にあたった。
梶川与惣兵衛頼照
吉良義央に刃傷に及んだ浅野長矩を取り押さえた旗本。刃傷事件の史料となる『梶川与惣兵衛日記』を残した。
庄田下総守安利
幕府大目付。浅野長矩の切腹の検死役をつとめる。
多門伝八郎重共
幕府目付。目付として浅野長矩の切腹の副検死役をつとめる。刃傷事件の史料として『多門筆記』を残した。
大久保権左衛門忠鎮
幕府目付。刃傷事件後、吉良の取調べにあたり、また浅野長矩の切腹の副検死役をつとめた。
荒木十郎左衛門政羽
収城目付として赤穂城へ赴き、大石良雄から三回の嘆願を受ける。赤穂浪士の切腹に際しては大石らの検死役をつとめる。
榊原采女政殊
収城目付として赤穂城へ赴き、大石良雄から三回の嘆願を受ける。
石原新左衛門正氏
幕府代官。赤穂藩が天領となったのち、その統治のため赤穂へ赴き、大石良雄から三回の嘆願を受ける。
岡田庄大夫俊陳
幕府代官。赤穂藩が天領となったのち、その統治のため赤穂へ赴き、大石良雄から三回の嘆願を受ける。
土屋主税逵直
吉良邸の北隣西側に屋敷があった老中土屋政直の家の本家。三男と四男は土屋政直の養子になり、三男は3000俵を与えられて独立し、四男がその家を継いだ。

朝廷・京都

東山天皇
第113代天皇。柳原と高野を勅使として江戸へ派遣した。
霊元上皇
第112代天皇。退位以来院政を敷いている。院使として清閑寺を江戸へ派遣した。
公弁法親王
後西天皇の第六皇子天台座主。徳川綱吉が赤穂浪士の処分について相談した。
柳原資廉
前権大納言。刃傷事件の際に東山天皇の勅使として江戸へ下向していた。
高野保春
前権中納言。刃傷事件の際に東山天皇の勅使として江戸へ下向していた。
清閑寺熈定
前権大納言。刃傷事件の際に霊元上皇の院使として江戸へ下向していた。
進藤刑部大輔長之
近衛家諸大夫。進藤俊式の一族。
お軽
山科での大石良雄の妾。

大名

伊達左京亮宗春
伊予国吉田藩主。院使御馳走役として浅野長矩の相役だった。
田村右京大夫建顕
陸奥国一関藩主。藩邸の庭先で浅野長矩が切腹した。
脇坂淡路守安照
播磨国龍野藩主。収城使として赤穂城を受け取る。
木下肥後守公定
備中国足守藩主。収城使として赤穂城を受け取る。
亀井能登守茲親
石見国津和野藩主。吉良義央からイジメを受けたと言われる。『仮名手本忠臣蔵』の桃井若狭助のモデル。
多胡外記真蔭
石見国津和野藩家老。『仮名手本忠臣蔵』の加古川本蔵のモデル。
細川越中守綱利
第3代肥後国熊本藩主。赤穂事件後に大石良雄らのお預かりを担当したことで知られる。熊本藩細川家4代。

その他

宝井其角
大高忠雄と交流のあった俳諧師
山田宗偏
吉良邸茶会の日をさぐるため大高忠雄が弟子入りしていた茶人。
荷田春満
国学者。大石の旧知の友人で吉良邸茶会の日を大石に知らせたとなっていたが、実際には面識もなく、事件当日に荷田春満からの情報を大石良麿・良穀兄弟から聞いた。
細井広沢
堀部武庸の親友の儒者。討ち入りの口述書の作成を行い、「堀部武庸筆記」を託された。
栗崎道有
蘭学医。刃傷を受けた吉良上野介を治療した。
天野屋利兵衛
大阪商人。浅野家のお出入り商人で赤穂浪士達の武器を調達したと言われる。実在した大坂商人であるが事件とは無関係。
妙海尼
堀部安兵衛の妻を名乗って人々からのお布施を騙し取っていた女性。堀部ほりの偽者。
荻生徂徠
赤穂浪士の裁きに関わる。この話が講談・落語の「徂徠豆腐」になっている。

赤穂浪士終焉の地

脚註