ロッキード事件 最高裁判所判例 外国為替及び外国貿易

 

流行語

事件の捜査や裁判が進むにつれ、事件関係者が発した言葉や事件に関連した符丁が全国的な流行語となった。

(まったく)記憶にございません
衆議院予算委員会にて最重要参考人と目される小佐野賢治が喚問を受けた際、偽証や証言拒否を避けつつ質問に対する本質的解答をしない意味をもつこの発言を連発。これ以降は他の証人も同等の言葉を多用するようになった。
ピーナツ(ピーシズ)
賄賂を受領する際の領収書に金銭を意味する隠語として書かれていたもの。100万円を「1ピーナツ」と数えていた[22]。「ピーシズ」はpieces、つまりピースの複数形[23]
ハチの一刺し
田中元首相の元秘書で、事件で有罪となった榎本敏夫の前妻の三恵子夫人が榎本に不利な法廷証言を行った心境について述べた言葉。
よっしゃよっしゃ
田中が全日空への工作を頼まれたときに発したとされる言葉。

他国における「ロッキード事件」

オランダでは、空軍における戦闘機F-104を売り込んでいていた)の採用をめぐって、女王ユリアナ王配ベルンハルトにロッキード社から多額の資金が流れ込んでいたことが明らかになった。これは日本での汚職事件と相まって対外不正行為防止法を制定させるきっかけとなった。

イタリアではC-130の採用を巡り、ジョヴァンニ・レオーネ大統領首相在職中にロッキード社から賄賂を受けていた疑惑が明るみに出て、レオーネ大統領は任期を半年残して辞任に追い込まれた。

検察

(かっこ内は主な後職)

  • 法務省
  • 最高検察庁
  • 東京高等検察庁
  • 東京地方検察庁
  • 東京地検特捜部
    • 部長 川島興 (大阪高検検事長)
    • 副部長・主任検事 吉永祐介(検事総長)、副部長 永野義一(最高検検事)、副部長 藤本一孝(新潟地検検事正)(発覚時副部長)、副部長 石黒久晫(名古屋地検検事正) (藤本氏と交代)
    • 特捜部検事   
      • 河上和雄(最高検公判部長)、村田恒(名古屋高検検事長)、松田昇(最高検刑事部長、預金保険機構理事長)、東条伸一郎(大阪高検検事長)、堀田力(4月から参加)(法務省官房長)、小林幹男(仙台地検検事正)、小木曽国隆(さいたま地検検事正)、佐藤勲平(福岡地検検事正、公正取引委員)、浜邦久(東京高検検事長)、友野弘(宇都宮地検検事正)、神宮寿雄(昭和58年東京地検検事辞職)、宮崎礼壹(内閣法制局長官)、太田幸夫 (東京高裁部総括判事)、廣畠速登(長崎地検検事正)、村田紀元、山部力、近藤太郎、寺田輝泰、水流正彦、清水正男、荒木久雄
    • 特捜部資料課長 田山市太郎

影響