火山噴火の歴史 Ⅴ【下半】20世紀 【後半】1951年 -…

 

 

 

21世紀以降

2001年以降。

  発生年   火山名   概要
1. 2002年  -  コンゴ民主共和国の旗ニーラゴンゴ山  -  噴火によりゴマ市中心部ほか数カ所が破壊、死者約150名、被災者約60万人。
2. 2006年  -  エクアドルの旗トゥングラウア火山  -  2006年7月18日現在で死者1名・避難者約12,000名にのぼる人的被害、火山所在地近辺の農地・家畜に大きな被害。
3. 同年  -  フィリピンの旗マヨン山  -  8月の噴火により直接被害はなかったものの、その後の台風により中腹の火山泥が流出し死者1,000名以上。
4. 2008年  -  ロシアの旗シベルチ山  -  9月の噴火により頂上の一部が吹き飛ばされた。
5. 2010年  -  アイスランドの旗エイヤフィヤトラヨークトル  -  3月20日から噴火開始、4月14日に噴火。3日間継続した噴煙柱はヨーロッパの大部分に到達し、火山灰による影響を強く受けるジェットエンジンを使用した旅客機を中心に被害が拡大。

2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火」および「2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火による交通麻痺」も参照

6. 同年  -  インドネシアの旗ムラピ山  -  10月26日、死者386人、40万人が避難。11月5日に流下した火砕流は山頂より14km先まで到達、多数の死者が出る被害となり、噴火活動は翌月12月3日まで続いた。
7. 同年  -  グアテマラの旗パカヤ火山  -  噴火と熱帯暴風雨により死者・行方不明者165名、被災家屋3万戸、総被災者数10万人。
8. 2011年  -  日本の旗新燃岳  -  平成23年2月1日、4回目の爆発的噴火により宮崎県日南市都城市付近まで降灰し、交通・空路に影響が出た。

爆発による空振により軽傷者1名、噴石などによりガラス・太陽光パネル破損945件、噴出量は2,400万トンに及ぶと推定されている。

溶岩ドームを生成、火砕流が観測されたほか、気象庁による噴火警戒レベルは「3」に引き上げられ、入山規制が発生した。2016年現在も活動が続いている。

詳細は「新燃岳#平成時代の火山活動」を参照

9. 2012年  -  ロシアの旗シベルチ山  -  高度7.8kmに達する噴煙が確認。
10. 2013年  -  日本の旗桜島  -  平成25年8月の噴火で噴煙が上空5,000mに達した。
11. 同年  -  ロシアの旗クリュチェフスカヤ山  -  10月9日、10日に噴火を観測、10日の噴煙は海抜6,000mに達した。
12. 2014年  -  インドネシアの旗シナブン山  -  2月1日、大規模な噴火による火砕流などで16名死亡、3名負傷。
13. 同年  -  インドネシアの旗ケルート山  -  2月14日、建造物倒壊などにより2名死亡[77]
14. 同年  -  日本の旗御嶽山  -  9月27日に水蒸気爆発による噴火。山頂付近の登山者が被災し死者・行方不明者63人で日本の戦後最悪の火山災害。

詳細は「2014年の御嶽山噴火」を参照

15. 同年  -  ロシアの旗ジュパノフスキー山英語版  -  8月12日に高度3,500m、翌13日には高度4,500mに達する噴煙を確認、火山警戒レベルの航空カラーコードが5段階のうち4にあたるオレンジが発令された[105]
16. 2015年  -  日本の旗口永良部島  -  平成27年5月に発生した噴火により、全島民が避難[99]
17. 同年  -  日本の旗桜島  -  8月に噴火警戒レベルが「4」(避難準備)に引き上げられた[99]
18. 同年  -  ロシアの旗クリュチェフスカヤ山  -  火山性微動および溶岩流出を観測、噴煙は海抜6,000mに達した[106]
19. 2016年  -  アメリカ合衆国の旗パブロフ山  -  アラスカ南西部アリューシャン列島で3月27日に大規模噴火、噴煙は高度1万1,000メートル、火山より640キロメートル北東のアラスカ内陸部まで達した[107]。空の便の一部に影響が発生[107]
20. 同年  -  メキシコの旗ポポカテペトル山  -  4月18日に噴火[108]。火山灰の影響によりプエブラ国際空港が一時閉鎖された[108]
21. 同年  -  インドネシアの旗シナブン山  -  5月21日午後4時48分に大規模な噴火を起こし、火山から4キロ以内の立ち入り禁止危険地域に指定されていた4村で農作業をしていた一部住人が火砕流に巻き込まれ7人が死亡、2人が重体。
22. 同年  -  フィリピンの旗ブルサン山  -  6月10日に30分ほどの噴火、噴煙高度2,000メートル。

脚注