日本の貨幣史
万延大判
日本の貨幣史(かへいし)では日本の貨幣の歴史、および歴史上の各時代における貨幣の機能や貨幣制度の歴史を指す。日本に流入した海外の貨幣や、海外で流通した日本の貨幣についても取り上げる。また、歴史的に蝦夷や琉球と呼ばれてきた地域の貨幣についても記述する。世界各地の貨幣の歴史については、貨幣史を参照。
目次
概要
- 物品貨幣
貨幣の素材そのものに価値のある貨幣を、物品貨幣や商品貨幣と呼ぶ。日本では、古代から米・絹・布が物品貨幣として用いられ、東国は絹と布、西国は米が用いられる傾向があった。米は初期の金融や手形の発生にも関係した。のちには、米の収穫量をもとにした石高制の普及にもつながった。古代から中世においては金属貨幣の流通がたびたび不足して、その都度、これらの物品貨幣が重要となった[1]
- 金属貨幣