次世代突入感がはなはだしい。垂直離着陸可能な全電動飛行機「ザ・バージ」と空飛ぶ自動車「エアロモービル」の公開映像
2017年04月25日 ι コメント(42) ι 動画 ι サイエンス&テクノロジー ι #
リリウム・アビエーション(Lilium Aviation)社が電動フライングカーの飛行試験を撮影した動画を公開した。その垂直離着陸機プロトタイプの名を「ザ・バージ(The Verge)」という。
翼の可動フラップに搭載された36基の電動ジェットを真下に噴射することで、ヘリコプターのように垂直に離陸することができる。
The Lilium Jet – The world's first all-electric VTOL jet
世界初の全電動垂直離着陸飛行機
離陸後はフラップを水平に向け、これを推進力として飛行する。もちろんフラップを下に向ければ、垂直に着陸することも可能だ。
プレスリリースによれば、ザ・バージは乗員2名で、航続距離は300キロ、最高速度は時速300キロである。
空飛ぶ車、エアロモービルも生産開始
ザ・バージ以外にも素晴らしいニュースが飛び込んできている。スーパーカーショーのトップ・マルケス・モナコでは、もう1つのフライングカー「エアロモービル(AeroMobil)」が披露された。
AeroMobil 3.0 - official video
こちらは今年生産が開始され、2020年までには世界初の空飛ぶ車が登場する見込みである。
エアロモービル社のリリースによると、初回の生産台数は500台で、価格は1億4,000万~1億7,500万円程度になる。
3分で走行形態から飛行形態に変形し、最高速度は地上で時速160キロ、飛行中は形態に応じて時速112~360キロ。航続距離は75パーセントのエネルギー使用で750キロである。
なんとも楽しそうなニュースであるが、空を飛ぶ車となればいくつかの問題も予測できる。
まず飛行試験に成功したとはいえ、大量生産するとなれば、航空局の安全基準をクリアする必要がある。また航空交通管制にも従わねばならない。気ままに空の旅を楽しむわけにはいかないのだ。
それでも空飛ぶ車の登場が待ち遠しい!
via:mashableなど/ translated hiroching / edited by parumo
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