オーストラリア Ⅳ 地理・動植物・環境問題
政治
ターンブル首相
オーストラリア連邦議会
詳細は「オーストラリアの政治(英語版)」および「オーストラリアの政府(英語版)」を参照
政体は立憲君主制・連邦制である。成文憲法のオーストラリア憲法をもつ。イギリス国王・女王と同一人物であるオーストラリア女王が国家元首とみなされるが、実際にはオーストラリア総督が国王・女王の代行を務め、その権限は専ら儀式程度に限られる。ただ1975年に上下院が対立して予算案が議会を通らずに労働党政府の維持が困難になった際に、総督が憲法に基き議会を解散、ウイットラム首相を解任するという事件が起き、論議を呼んだ。政府は議会に対してのみ責任を負うイギリス型の議院内閣制で、政府機関には移民市民権省など特有の機関がある。共和制へ移行して、名実共に英国から独立すべきと主張する共和派も活動しており、君主制の是非を問う国民投票も何度か実施されたが、僅差で否決されている。
「オーストラリア国王」、「オーストラリアの総督」、「オーストラリアの首相」、および「オーストラリア連邦議会」も参照
議会は二院制で、連邦制のため上院が優越する。選挙権は18歳以上(義務投票制)。上院は任期6年で、議員は各州から12名ずつ、特別地域(首都とノーザンテリトリー)から2名ずつの計76人から構成され(単記移譲式投票)、州を代表する。下院は任期3年で、小選挙区から1名ずつ選出され、定員は150人。主な政党は労働党、自由党、自由国民党、国民党。このうち、労働党を除く三党は保守連合(保守党)を構成している。
「オーストラリアの政党」も参照
2015年9月現在の首相は自由党のマルコム・ターンブル。
地方自治
概要
各州ごとの憲法あるいは地方自治体法 (Local Government Act) により設置された地方自治体 (Local Government) という単位で行なわれている。地方自治体のいくつかが統合されて広域自治体 (Regional Council) となる場合もある。
全国の地方自治体数
2006年4月時点の地方自治体は656で、各州ごとの自治体数は次のとおり[32]。
州・特別地域 | 地方自治体数 |
---|---|
ニューサウスウェールズ州 | 151 |
ビクトリア州 | 78 |
クイーンズランド州 | 124 |
西オーストラリア州 | 141 |
南オーストラリア州 | 68 |
タスマニア州 | 29 |
ノーザンテリトリー | 65 |
地方行政区画
地方行政区画には、都市部では、City(シティ 市)、Town (タウン 町)、農村部では、Shire (シャイア)、District (ディストリクト)がある。自治体組織を指す場合はCouncil(カウンシル 直訳:議会)を付けて呼ばれることが多い[33]。