アメリカ独立戦争 Ⅷ 1775~戦争のコスト 人的損失・…
独立宣言署名州
ニューハンプシャー州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネティカット州(以上、ニューイングランド)、ニューヨーク州、ペンシルベニア州、デラウェア州、メリーランド州、ヴァージニア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州、ニュージャージー州の13州。
ニューイングランド6州のうち、バーモント州とメイン州はこれに含まれていない。バーモント州がイギリスから独立したのは1777年であったが、ニューヨーク州との領土問題を抱えており、連邦への加盟は1791年と遅れた。バーモント州は14番目の州である。また、メイン州は独立宣言の時点ではマサチューセッツ州の飛び地で独立した州ではなかった。同様に、15番目の州であるケンタッキー州や、南北戦争中に成立したウェストバージニア州はヴァージニア州の一部であった。
ヨーロッパへの影響
- フランスについてはアメリカ独立戦争におけるフランスを参照。
勝利を喜んだのはアメリカだけではなくフランス王国もそうだった。熱烈な青年貴族ラファイエットが参戦したブルボン朝においては、勝利の後しばらく貴婦人の間に頭に船の模型を乗せた一風変わった髪形が流行した。だが、アメリカ独立戦争における対外援助は既に大きく傾きかけていたフランスの財政を破綻させ、フランス革命をおこす要因となった。
またアメリカ独立宣言はフランス革命に影響を与え、ラファイエットら起草のフランス人権宣言となって結実した。また独立戦争に参加したポーランド人のタデウシュ・コシチュシュコは、故国ポーランドにおけるポーランド分割に対抗して反乱を起こした。
なお、アメリカ合衆国の独立を最初に承認したのは、スウェーデンであった。1783年には、アメリカ・スウェーデン友好通商条約を結んだ。
年譜
西暦 | 月日 | 内容 |
---|---|---|
1754年 - 1763年 | - | フレンチ・インディアン戦争 |
1764年 | - | 砂糖法 |
1765年 | - | 印紙法 |
1767年 | - | タウンゼンド諸法 |
1773年 | 12月16日 | ボストン茶会事件 |
1774年 | - | 第1回大陸会議が開かれる |
1775年 | 4月19日 | レキシントン・コンコードの戦いで独立戦争始まる |
5月10日 | 第2回大陸会議が開かれる。1781年3月1日まで。 | |
6月17日 | バンカーヒルの戦いでイギリス軍が辛くも勝つ。 | |
1776年 | 3月17日 | 大陸軍によりボストン解放される。 |
7月4日 | 独立宣言、アメリカ合衆国が誕生する。 | |
8月27日 | ロングアイランドの戦いでイギリス軍がニューヨークを占領する。 | |
12月26日 | トレントンの戦いで合衆国軍がイギリス軍のドイツ傭兵部隊を破る。 | |
1777年 | 1月3日 | プリンストンの戦いで合衆国軍が勝つ。 |
9月11日 | ブランディワインの戦いでイギリス軍が勝利、フィラデルフィアを占領する。 | |
9月19日 | 第一次サラトガの戦い | |
10月7日 | 第二次サラトガの戦い イギリス軍のバーゴイン将軍が降伏する。 | |
1778年 | 2月6日 | フランスがアメリカ合衆国と同盟し、参戦する。 |
6月28日 | モンマスの戦い 北部での最後の戦い | |
12月29日 | イギリス軍がジョージア州サバンナを占領する。 | |
1779年 | 6月 | スペインがフランスと同盟を結んでいることを理由に参戦する。 |
1780年 | 5月12日 | イギリス軍がチャールストンを占領する。 |
8月16日 | キャムデンの戦いで合衆国軍が大敗する。 | |
10月7日 | キングスマウンテンの戦いで合衆国軍が王政派軍を破る。 | |
1781年 | 9月5日 | チェサピーク湾の海戦でフランス艦隊がイギリス艦隊を破る。 |
10月17日 | ヨークタウンの戦いでイギリス軍のチャールズ・コーンウォリス将軍が降伏する。 | |
1782年 | 4月 | イギリス議会が停戦を決議する。 |
1783年 | 9月3日 | パリ講和条約が締結される。 |
11月19日 | イギリス軍がアメリカから撤退する。 |