いったいなぜ?16世紀初頭の「ピーリー・レイース地図」に描かれた発見前の南極大陸らしきもの

2017年04月19日 ι コメント(21) ι 知る ι 自然・廃墟・宇宙 ι #

 

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 1513年に作成されたと思われる航海地図は、当時の技術水準からは考えられないほど詳細に世界が描かれていたという。
 
 作成者はオスマン帝国海軍の提督ピーリー・レイースであり、1929年に発見された。地図は彼にちなんで「ピーリー・レイース地図」と呼ばれている。

 この詳細な地図には、まだ発見前の南極大陸のようなものが描かれていたという。これをめぐって専門家の間では様々な説が出ている。未知なる海洋国家であるとする主張する者や、異星人が関与していた証拠であると主張する者もいるのだ。



The Ancient Antarctica Maps
 

当時最新の地理知識を使ったと言われている航海地図

 ピーリー・レイース地図は1929年、イスタンブールのトプカプ宮殿博物館に収蔵された写本類の中から発見された。1513年に描かれたものだと言われており、ガゼルの羊皮紙が使用されていた。インド洋を描いていたと思われる右半分は失われてしまっており、現存する部分は大西洋を中心に描いた左半分の断片である。

 大西洋を描く残存断片はこの海域の航海図になっており、陸地としてイベリア半島とアフリカ大陸北西部、南北アメリカの東海岸、および南アメリカから伸びる陸地が描かれている。南アメリカから伸びた陸地には、周辺を航行する船と、動物が描かれている。

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※画像クリックで拡大表示
 

まだ発見されてない南極大陸まで描かれていた

 特に注目に値するのは南極大陸が描かれていることだ。一般に南極大陸はジェームズ・クックによって1773年に発見されたことになっている。にもかかわらず、それよりずっと前の地図にすでに南極が記載されているのである。

 不思議なことに、この南極大陸は現在よりもずっと東に位置しており、雪や氷も少ないようだ。

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なぜ位置が違うのか?様々な説が浮上

 海岸線は正確であり、南極大陸であることは間違いない。このことから、いくつかの疑問が浮かび上がる。つまり地図が作成されてからクック船長が発見するまでの2世紀の間に、南極大陸には急激な地質学的・気候学的変動があったのだろうか、ということである。

 多くの研究では、南極大陸から最後に氷が消えたのは紀元前4,000年頃であると推測している。一方、米空軍偵察技術隊(Reconnaissance Technical Squadron)の見解によれば、地図は「海岸線が氷に覆われる以前に記載されたことを示唆」しているという。

 

未知なる海洋国家であるとする説

 地図の本当の起源は未知の海洋国家であるとする説もある。米キーン州立大学の歴史学者チャールズ・ハップグッド氏はピーリー・レイース地図について、「詳細な情報が世代を通じて伝えられたかのようだ」と話す。

 彼によると、今日では知られていない人々によって作られ、古代世界最高の船乗りであったミノスやフェニキアのような文明がそれを受け継いだかのような印象を受けるという。

 

異星人が関与しているという説

 しかしスイスのSF作家エーリッヒ・フォン・ダニケン氏は、初期の人類文明に影響を与えた異星人が関与しているのではと推測する。

 彼によると、地図の精度は宇宙から撮影したものであるからなのだそうだ。宇宙船はカイロ上空から真下にカメラを向け、周囲8,000キロの範囲を撮影。

 ところが地球は球であるため、中央から離れるほどに大陸は下へ沈み込むように歪んで映る。その証拠に、地図に記載されている南米の歪み方は上記の方法で撮影したときの歪み方とぴったり一致するという。

via:Does this 15th century map with astonishing detail point to ALIEN influence?/ translated hiroching / edited by parumo

 ウィキペディアによると、やはり時代にそぐわないオーパーツ説を唱えるものと、懐疑的な説があるようだ。

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