食べるもので気分が変わる。魚・アボカド・ナッツ類はうつ病患者の気分改善にも効果的(オーストラリア研究)
2017年04月19日 ι コメント(1) ι 知る ι 料理・健康・暮らし ι #
食べたものがあなたの血や肉になる。良く聞く言葉だが、最新の研究では、気分すらも食べ物に左右されるという。
オーストラリア、ディーキン大学のフェリス・ジャッカ氏は長年、食事と心の健康について研究している人物だ。そして彼女の最新の論文のテーマは、うつ病の患者が食べた物とその気分には関連があるかどうかであった。
答えはイエスだ。
中度から重度のうつ病患者を対象とした研究では、健康的な食事をすることで、症状が改善され、気分も晴れることが判明した。
従来の治療に食事療法が加えることで更なる効果が
食事を改善することで、無気力になるといった、うつ病のごく一般的な症状を患う人々を助けられるかもしれないという考えは、臨床的に大きな意味を持つと思います
とジャッカ氏。
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今日、うつ病は障害の世界最大の原因である。治療しないで放置すれば、命の危険すらある。現在、主な治療は選択的セロトニン再取り込み阻害薬のような薬物とカウンセリング療法だが、そのどちらも一定の効果をあげている。しかし食事の影響はこれまであまり注目されてこなかった。
実験で検証された食べ物の効果
ジャッカ氏は過去7年に渡り、うつ病患者の食生活について調査。不健康な食事(炭水化物の多いジャンクフード、塩分の多いスナック類、加工肉、青果不足、肉食過多)はうつ病の発生リスクを高めることを明らかにした。
しかしこの調査は主にアンケートによるもので、きちんと相関関係を証明することができていなかった。そこで今回は中度から重度のうつ病を患い、不健康な食生活を送っていた(栄養学的なアンケートに基づく)67名の男女を対象に調査を行なった。
なお、被験者の多くは抗うつ剤の服用やカウンセリング療法を行なっており、調査中もそれらは継続されている。したがって、本調査の狙いは、うつ病の治療において食事療法が補助的に利用できるかどうかを証明することであった。
実験では、被験者を2グループに分けた。第1のグループは、12週間に渡りそれまで通りの低繊維・高加工食品を食べ続けてもらい、同時に社会的サポートセッションに参加してもらった。第2のグループでは、食事を地中海食に切り替えてもらい、栄養に関するセッションに参加してもらった。
実験の開始前後にうつ病に関する一般的な気分評価法で症状を評価し、それを比較したところ、第2グループでは有意な改善が確認された。第1グループでは症状に改善が見られたのはおよそ8パーセントであったのに対して、第2グループでは32パーセントもいた。さらに実験に最後まで参加した割合も第2グループのほうが多く、第1グループでは途中で棄権する被験者がいた。
今回の結果は、うつ病の患者にとって大切な示唆に富んでいるが、健康な人でも注目に値する。
気分を改善したいなら、魚・アボカド・ナッツ類が効果的
栄養の専門家は、健康を維持するため、気分向上のため、魚・アボカド・ナッツ類といった良質な脂質が豊富な食材を摂ると良いという。
逆にジャンクフードや糖分を多く含む加工食品を減らすよう推奨している。地中海料理は多くの点でそうした基準を満たしているのだ。
via:Science Says That What You Eat Alters Your Mood/ translated hiroching / edited by parumo
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