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“歯が抜け落ちる夢”の意味とは!? ユング派の新解釈による「夢占い」が超ヤバい
2016.10.13
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記憶があったりなかったり……。だが、私たちが毎晩必ず見ているのが夢だ。中でも歯に関するものは比較的メジャーなものではないだろうか。
■夢の中でもメジャーな“歯”の夢
歯に関する夢では虫歯になったり、歯が欠けたり、ポロポロ抜けたりして思わずドキッとしたことが一度や二度ではない人もいるのではないだろうか。不安からの逃れ、ストレス、不吉な知らせ……。俗にいう夢占いでは、既にさまざまな結果を調べることが可能だ。
だが、アメリカの人気ニュースブログメディア「Huffington Post」で睡眠と健康についてのコラムシリーズを持っているユング派(分析心理学)の心理療法士リチャード・ニコレッティ氏は一風変わったアプローチでなかなか興味深い回答を出している。自分の夢と照らし合わせながらチェックしてみてはいかがだろうか(夢分析は非常に主観的な要素に左右されるが、なぜ歯の夢を見るのか、また同じ夢を繰り返す理由について参考にしてほしいとのこと)。
画像は「Wikipedia」より
■歯が抜ける夢の意味
歯が抜ける夢の意味にはいくつかの要因があるようだが、“夢を見ている人の、感情的な体験を自己処理したり、評価する能力が落ちている”ことを意味しているのだという。
現実に与えられた状況や想いを噛み砕いて自分の中に取り入れることが難しく、消化できずにいる精神状態を表しているらしい。さらに歯が抜けてしまえば食べることができない、つまりは病気と直結していることを示唆している場合もあり、健康管理に注意が必要だとも。
また、もし自分以外の人の歯が抜けるようであれば、その人物との間でなんらかのトラブルを抱えているのかも知れず、例えば職場の上司など、目覚めている時間に特定の相手への怖れが誇張されて夢に出てくる可能性がある。では、歯が抜ける夢から学べること、原因、意味などのポイントを項目別に見ていこう。
●歯が抜ける夢から学べること
目覚めた時に自分自身に問いを立ててみよう、“何か重要なことを忘れていないか? 配偶者や子どもたち、仕事で見て見ぬ振りをしている問題事項等はないだろうか?」と。
夢がヒントとなり、振り返ってみることで、もしかしたらうっかり見過ごしている何かに気づけるかもしれない。
●歯が抜ける夢を見ないようにする方法、見てしまいやすい原因は?
ずばり「ストレスを溜めないこと」。精神分析は人間のプライベートな問題を理解しようとするプロセスを辿るため、もし解決したい問題があれば避けて通らないことが必要となる。しかし、過剰に問題に接しすぎて無理をしている場合には、夢が「落ち着け」と、もっと冷静に対処するよう教えることもある。
●文化的な象徴としての歯が抜ける夢について
夢を見ている人が属している社会では「歯の老化は極めて自然なことだと受け入れられ、老化で歯を失っても問題ないと考える」という文化圏もあれば、欧米諸国のように「老化することに恐怖を感じているため可能な限り遅らせたい」という地域もある。そういった地域ではまさに歯は命だ。
歯を失うことは比喩的に死と捉えられるほど恐ろしいものなのだ。夢を分析する際にはこういった背景も考慮が必要である。
●最も歯の抜ける夢を見るのが多い年齢層は?
年代を問わずいつでも、誰もが見る可能性がある。
●その他重要なポイント
夢に出てきた歯の種類にも注目だ。もし抜けたのが金歯なら、ちょっと重要な意味を持つかもしれない。
ユング派の解釈では、金は全体性や完全性を表す象徴である。我々の「自己」は表の人格ではない無意識の自我も含んでいるが、そのため金歯が抜けることは、これまで辿ってきた人生が遠回りしたものであったという思いや、自分の力をフルに発揮することができなかったという点を反映しているという(だからこそ、それに気づいて自己が十分に機能することができれば、より自分らしく生きられるようになる)。
繰り返して見る人が多く、また歯が抜けたり砕けたりするのが妙にリアルに感じられる不思議な夢。一説によれば、人が夢を見ている時間は人生で約6.5年分にも及ぶとか。世知辛い世の中では、せめて夢の中だけでも良い思いをしたいものだが……。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Huffington Pos」、ほか