カリユガからサトユガへ
- 2009.07.04 Saturday
- 02:13
ヴェーダにおいては、現在はカリユガの時代、つまり暗黒時代の真っ最中と言われる。つまり自然の法則が75%以上失われている時代である。悪が正義を、お金や物質が精神性を、競争が共生を、人工的なものが自然を、無知が智慧を圧倒する。
しかし、逆にいえば、サテャユガ、つまり黄金時代へのタイムシフトの準備の時でもある。大変革のチャンスでもある。多くの方がより敏感に世間の出来事を知ること。実際に潜在意識に心を開き、人間性を向上させること。精神性を向上させること。それにより、あるとき一挙に変化が起こる。鹿児島県の幸島で起こった”百匹目の猿の現象”のように。
この世には、四季、つまり春夏秋冬のように、サイクルがあるとヴェーダではいう。それをユガ(yuga)”時代”という。4つのユガが1サイクルとして繰り返しているという。1サイクルは合計が432万年である。
サテャユガ(Satya Yuga) → トレーターユガ(Tretaa Yuga) → ドゥヴァーパラユガ(Dvaapara Yuga) → カリユガ(Kali Yuga)
サテャユガ:
真実(サテャ)の時代、悟りの時代、黄金時代、正法が生き生きとしている時代。無病、すべての願望が達成される時代。クルタユガ(krta)とも言われる。(1,728,000年)
トレーターユガ:正法が四分の一欠け、四分の三が残っている時代。ダルマ(Dharma)つまり自然法の象徴である雄牛がサテャユガの場合4本足で立っているのに対して、この時代は3本足で立ってるというような例えで示される。次のドゥヴァーパラユガは2本、カリユガは1本足で立っているわけである。ユガ毎に3分の1の自然法、正法が失われていくのである。(1,296,000年)
ドゥヴァーパラユガ:正法が三分の二かけた時代、疑惑、不確実性の時代。ドゥヴァーは”2”、パラは”向かう”という意味。ヴェーダの維持者バラモンは4つのヴェーダすべてを知っておらず、2つのみしか知識を持たなくなる。(864,000年)
カリユガ:正法が四分の一しか残っていない時代、鉄の時代、争いの時代、暗黒時代、人間の誠実さ、寛容さ、慈悲、寿命も体力も無くなる時代、財産だけがすべての基準となり、人は欲張ることしか知らない時代。飢餓がはびこり、自然災害が起こり、悲惨さが増す。現在がこのカリユガとされる。仏教でいう末法の世である。(432,000年)
1ユガは膨大な時間の流れだが、4百万年といえば人類の歴史に近いのが興味深い。
この我々の現在のカリユガの時代において、イデオロギーを超えた内なる意識の変革、または変化のレベルでこそ、地球的な浄化が起こる。イデオロギーは二極化や対立をときとして生み出す。人口の1~3%、または10%か? 全体としてはある比較的少ない数の人々の意識の肯定的な変化。至福意識、無限の意識といった個人の根本的な部分の活性化により、やがては世界意識が変わるだろう。そうでなければ人類には明るい未来はやってこないようにとまで思えるのが、世界の状況である。
圧政を行っていたチェコにおいては、1989年、非暴力で無血のビロード革命により、共産政権から「市民フォーラム」の手に政権が移った。一握りの学生たちから始まった運動によって。ガンジーを尊敬する非暴力を貫いた指導者ヴァーツラフ・ハヴェルのリーダーシップの力によって。
近くにあるアジアの大国にとっては考えたくない出来事である。改革開放といって始まった動きは、今だに国民への自由の締め付けというエネルギーにより政権を維持している。信じられないほどの拷問が未だにチベットやウイグルの人々に行われているのが現実である。
中国政府は7月1日以降発売のパソコンにインターネット検閲ソフト「グリーンダム・ユース・エスコート」の搭載を義務付ける措置を実施ししようとしていた。が、グリーンダムはネットユーザーの力に押されて、導入無期限の延期となった。
中国は今年、チベット独立運動50周年、天安門事件20周年などを迎え、徹底したネット検閲を実施してきた。これまでも5万人とも言われる人員を政府が動員し不都合な書き込みを削除してきたようである。3月にはチベットでデモ参加者が暴行を受ける場面が動画で「ユーチューブ」に掲載され、同サイトへのアクセスができなくなった。最近では「グーグル」の中国語サイトがわいせつコンテンツを広めたという理由で遮断された。
何とか主義というのが悪いわけではないと思う。どんなシステムもその運営者の意識により変わるから。日本ははたしてどんな方向へと舵を切っていくのか。それは我々一人ひとりの考え方、意識の状態により決まってくる。
先月行われた、東京平和映画祭においてベンジャミン・フルフォード氏などの講演があった。知人が参加し話の概要を以下のとおり伝えてくれた。どこまでが事実かはわからないが、歴史が証明するだろう。国民の意識が目覚めてきたとき、いずれにしても悪しき出来事はなくなるだろう。
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・石井紘基議員議員により、刺殺され亡くなった年に書かれた『日本が自滅する日』は、注文があり在庫があるにもかかわらず絶版となっている。
・石井さんはソ連留学中、ソ連は崩壊すると予想し、その20年後にソ連が崩壊。情報を遮断されたある日、突然崩壊する。日本の政治も同様な構造なのではないか?、と危機感をもった彼は、その2年後に国会議員となり、日本を救うべく活動を始める。
・憲法42条、議員に与えられた特権(国勢調査権)を使い、金の流れを追う。集められた資料は、段ボール53箱にもなる。
・一般会計85億に対し、特別会計(財務大臣でさえ把握していない裏帳簿)330兆円特別会計の内訳は、年金、税金、郵便貯金など。
国会でも話し合われることなく、決定は一部の政治家と官僚たちによる。そのお金は特殊法人へと流れていく。
・図式にすると、
国土交通省→日本道路公団→ファミリー企業(特殊法人)
・日本道路公団は常に赤字、ファミリー企業は常に黒字という、奇妙な形が成り立っている。ファミリー企業の独占状態であるにもかかわらず、民間企業であるため、いっさい調査なし、野放し状態。
ファミリー企業のお金はどこへ? 私的なものに流れていく。これは詐欺に等しい。法律もなし。
・例えば、1つの部屋に5つのテレビを置いているようなもの。道路やダム建設などに使われる。ある村では、村の予算25億に対し、20億もかけたダムが建設された。村の意志を全く無視して、中央官僚たちは国のお金を使い、村の予算に匹敵するよう
な多額なダムを建設しているのである。そのツケは、国民へ。
・『官僚制社会主義国家』日本。特殊改革を始めた石井さんは、刺殺されてしまう。特殊法人をやめようと言うと、今度は違う名前でつくってしまうので、システムはそのまま。
・石井さんは身の危険は感じていて、それは紙面にも残されている。犯人は誰かに頼まれてやったと証言しているのに、いっさい報道されない。犯人は石井さんの鞄の中身を探っていたのに、警察は鞄の中身よりも真相解明に時間を費やした。
・誰も、どうして日本の経済を知らない?大蔵大臣でさえわからない。それを説明できる大学の教授もいない。
日本が公表している負債668兆円
石井さんが公表した負債1000兆円