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「ムー」編集長・三上丈晴の【ムー的書籍探訪】 第9回

2014.04.02

 

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失われたエイリアン「地底人」の謎

 

――「世界の謎と不思議に挑戦する」をコンセプトに掲げ、UFOからUMA、都市伝説、陰謀論……と、さまざまな不思議ジャンルの話題で、読者に驚きと感動を与えてきた学研「ムー」。ここでは、そんな「ムー」を操る三上丈晴編集長が厳選した“マストブック”を紹介しながら、世の中の不思議に深く触れていただきたい。

【Tocana Reader's MustBook No.9】
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『失われたエイリアン「地底人」の謎』(ムー・スーパーミステリー・ブックス)

 今や、世界で最も有名な諜報員となったエドワード・スノーデンは、元CIA(アメリカ合衆国中央情報局)にして、NSA(アメリカ国家安全保障局)の職務を担っていた。義憤に駆られた彼はアメリカの機密情報を次々に暴露し、世界中の注目を集めた。ことにNSAが行っていた盗聴の相手には、同盟国の元首も含まれており、国際問題へと発展したことは記憶に新しい。


■「地球内部“マントル”に宇宙人はいた!」スノーデンの発言の真偽

 そうした一連の報道の中に、不可解な情報があった。スノーデン曰く、アメリカ政府は「UFO問題」に真剣に取り組んでおり、地球外知的生命体の存在を確認しているという。アメリカが秘密裏に異星人と接触しているという噂は、これまでも度々、囁かれ続けてきたが、興味深いのは、ここ。UFOの搭乗員は外宇宙ではなく、地球内部に住んでいる……地殻の下、マントルに異星人の故郷があるというのだ!

・マントルって??

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マントル「Wikipedia」より

 学校で習う地球科学の定説からすれば、地殻の下に存在するマントルは固い岩石であり、かつ高温高圧状態にある。とても高等生物が生息できる環境ではない。そもそも、地殻の下までトンネルを掘り進むこと自体が困難であり、そこまでして地中に住まなくてはならない積極的な理由がわからない。というわけで、このスノーデン情報も、はたして本当なのかと疑問視されており、当然ながら、アメリカ政府も、これに関してはまともなコメントをしていない。実際のところ、おそらくスノーデンに仮託した偽情報の可能性が高い。

 が、しかし。仮に偽情報だとすれば、逆に、これは大いに意味がある。偽情報には、偽情報なりの存在意義と流した当局の目的があるからだ。ほとんどジョークに近い形で語られるように仕向ける。スノーデンの名を利用して、UFOに乗っている異星人の正体が地底人だという言説を流すと同時に、そんなのはありえないと大衆に信じ込ませることが本当の目的だったとしたら、どうだろう。

 

 

 

スノーデンの発言よりもヤバい情報がある!?

 NSAなら、やりかねない。いや、必ずやる。事実、そうして今までUFO情報の多くが陰謀論とともに語られ、その信憑性を失墜させられてきた。芥子粒ほどの真実を偽情報といっしょに流すことで注目を集め、最後にフェイクであることを暴露して、すべての信用をおとしめる。単純だが、実に効果がある。

 では、今回のスノーデンの情報だが、いったいどこに芥子粒の真実があるのか。それはUFOの搭乗員が地底人だという点にある。ただし、彼らはマントルにはいない。いくら地球自体をスキャンしたところで、エイリアンが住む地底世界は見つからないだろう。彼らは異世界の住民なのだ。

 チベット密教では、エイリアンの世界をシャンバラと呼んだ。シャンバラは地の果てに入口があり、地球上には存在しない。ヒマラヤ山脈の地下にある理想郷であると語り継がれてきた。シャンバラの住民こそ、実はエイリアンだったのだ。

 ただし、エイリアンといえども人間である。善人もいれば、悪人もいる。理想郷シャンバラは聖なる人々によって統治されているが、魔物も存在する。魔物に魂を売った者たちは楽園を追放され、この地上へと送られる。この闇のエイリアンと接触したのが、実はナチス・ドイツなのだ。戦時中、ナチスは円盤航空機を開発していた。卓越した技術進歩の裏には、エイリアンがいたのだ。そのことをアメリカは知っており、NSAを使って隠蔽工作を行っているのだ。

 ナチス・ドイツがコンタクトしたエイリアンとは何者なのか。詳しくは本書を読んでいただきたい。重要な鍵を日本が握っていることがわかるだろう。

 

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