人類は遺伝子情報のコピーミスにより高い知性を獲得した?(米研究)
2012年05月24日 ι コメント(55) ι 知る ι 料理・健康・暮らし ι #
ある遺伝子の選択的な複製がヒトの知性の進化に寄与した可能性があることが指摘されている。米カリフォルニア州ラホーヤにあるスクリップス研究所の研究者、Franck Polleux氏の論文が5月11日の「journal Cell」誌に掲載された。
ソース:
Did a Copying Mistake Make Humans So Smart?
ヒトに高い知性を獲得させたかもしれないコピーミスが特定される | スラッシュドット・ジャパン
ヒトにはおよそ 30 個の選択的に複製された遺伝子があり、これらは偶発的なコピーミス (部分的なコピーの重複) により生じている。研究グループはこのうち SRGAP2 に着目してこの遺伝子を部分的に重複させて、元来 SRGAP2 を持たないマウスのゲノムに導入したところ、脳が発達する間の神経細胞の移動が速くなったそうだ。
マウスのSRGAP2遺伝子を意図的に重複させることで、脳組織の効率を良くなり、脳細胞から突起した軸索が他の細胞と結合する様は、より人間的な脳となったそうで、人間に近い知性をマウスが持つようになった。
この実験に使われた知性の高いマウスがその後どうなったのか興味深いところだが、高知性を持つ動物を実験でガンガン作り出されちゃって、それがうっかり逃げて自然繁殖したら・・・それこそ猿の惑星的な予感を感じてしまうわけで、あたしの頭の中でSF的展開が次々と走馬灯状態で回ってしまっているのだが、悪い予感しかしないので妄想スイッチはこの辺で切ることにするよ。
関連動画:Code For Life: The Human Genome