【悲報】人類は“漠然と始まった”第三次世界大戦の真っ只中にいることが判明! ポール・ソロモンの予言が現実に!
2016.07.17
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イメージ画像:「Thinkstock」より
みなさん、こんにちは。超常分野研究家の山田高明です。
つい先日、バングラデシュの首都ダッカで、レストランで飲食中の日本人男女7名を含む20名が、イスラム過激思想に染まった武装グループによって殺害される悲惨な事件が起こりました。犠牲になった日本人やイタリア人は、同国の発展に尽くしていた人たちとのことで、ご本人の無念と、ご遺族の心中は、察して余りあるものがあります。私も今回は本当に胸が痛みました。まずは心からお悔やみ申し上げたいと思います。
ただ、テロリストへの怒りと憎しみに捕われたら、ふと、米軍の空爆で民間人である家族や友人を虐殺されたアフガン・イラク・シリアの人たちも同様の苦痛に苛まれたに違いないこと、またその悲劇が“対十字軍戦”に志願するイスラムの若者を生む背景のひとつになっている事実に思いを馳せてみることも、無駄ではないと思われます。
■故ポール・ソロモンが予言した時代がついに到来か?
さて、本題に入ります。近年、イスラム過激派によるテロ事件が異常な頻度で相次いでいるという印象を、みなさんも抱かれているのではないでしょうか。彼らが関わったか、または関わったと思われる近年の主要なテロ事件を挙げればきりがありません。むろん、テロ事件は昔からありました。しかし、近年のそれは、昔日のそれとは明らかに“質”が異なってきています。というより、イスラム過激派による犯行ばかり、という「同質性」が目立ってきたのです。
しかも、犯人像を見る限り、決して特殊な人ではありません。テロの直前までごく普通の若者だった、というオチが多い。つまり、一般のイスラム教徒から国籍を問わず決起する人々が続出しているのが実情のようです。よって、残念ながら、識者にありがちな「一般イスラム教徒無関係説」は必ずしも正しくなく、むしろその一般の人々の集合的無意識にあるものが一部の人の身体を借りて噴出しているという印象を受けざるをえません。
ここで私が想起するのが、故ポール・ソロモン氏の予言です。彼は「これから起きる大戦」として、経済戦争と並んで宗教戦争を挙げ、「イスラムの人々が“残りの世界の人々”に対して立ち上がる」と予言しました。昨年、記事にしたところ、大きな反響を呼びました。彼が四半世紀前に予言した時には、今ひとつ現実味を欠いていました。ところが、今では、まさに我々の眼前で展開されている光景と評しても差し支えありません。
画像は「The Paul Solomon Foundation」より引用
■なぜ一般のイスラム教徒から決起する若者が相次ぎ始めたのか?
今にして思えば、結果としてポール・ソロモン氏の予言は的中したのかもしれませんが、ただし、「イスラム教圏の人々が世界的な銀行・経済システムからシャットアウトされている事態に不満を募らせて決起する」という類いの説明は、いかにも欧米人的な無知と無神経さに彩られていたと評しても過言ではありません。彼ほどの人物ですから、悪意のない無意識的な過ちでしょうけれども。ただし、偏見ということに関していえば、「若者が過激派に洗脳されてテロや戦闘に向かっている」という固定観念に囚われがちな日本人も五十歩百歩でしょう。
むろん、そのような側面はありますが、明らかに、それですべての説明がつくほど単純な話ではありません。そもそも、「自分は死んでもいいから敵に一矢報いたい」と覚悟を決めるのは、よほどのことです。それは人間として「最後の手段」なのです。一体誰が、彼らをここまで追い詰めているのでしょうか。当然、彼らを取り巻く様々な社会的要因もあるでしょう。たとえば、非民主的な政治や教育システムなどです。近代化の遅れと多くの社会問題に関しては、彼ら自身も責任を負わねばなりません。ですが、いまだに止むことのない欧米の犯罪的行為にも責任があることは事実ではないでしょうか。
■長年イスラム教徒たちが溜め込んできた「負の想念」
この問題を考える時、長期にわたる両文明間の関係にまで視野を広げることは重要ですが、とりあえず19世紀の帝国主義時代まで遡れば足りると思われます。今もイスラム教徒の間には、オスマン帝国衰退から現代に至る1世紀半もの屈辱と挫折の記憶があります。ただし、私はその怨念に拍車をかけたのがむしろ「戦後」だと考えています。
一つは、イスラエルの犯人道的行為と、それを容認してきた欧米の偽善や二重基準です。もともと同国は、シオニストのテロ組織がアラブ人の村々を襲撃し、人々を脅かし、追い払うことで建国されました。そのテロリストたちがそのままイスラエルの初期の政治家や軍幹部にスライドした格好です。だから、パレスチナ自治区に対して、現代史的にも稀に見るほど残酷な異民族統治を続けてきました。これに対して欧米諸国の政府と主要メディアがどんな態度を取り続けてきたのかは、ご想像の通りです。まさに「アラブ人だから」とか「イスラム教徒だから」といった差別的な理由で、軽く扱われてきたのが事実です。
もう一つは、ここ数十年の出来事です。とりわけ、「9・11」後に始まった対テロ戦争が“駄目押し”になったというのが私の推測です。このテロ事件は、今にして思えば、ビン・ラディンというサクラを使った「ヤラセ」だった可能性が高い。ところが、アメリカとその同盟国が、そうやって無理矢理に「敵」をでっち上げ、空爆や地上戦で何十万もの人々を虐殺しているうちに、半ば虚構だったものが現実化していったと私は考えます。
一般市民が次々と犠牲になる中で、まさに“普通の”イスラム教徒たちは強い負の想念に捕らわれ始めたに違いありません。「なんで欧米人が安楽を貪っている中で、我々だけがこんな酷い仕打ちを受けなければならないのか。どうして国際社会とやらは、これほどまでに不公平で、われわれの感情と犠牲に対して鈍感なのか」と。
彼らは長年にわたって、いわば「恨み」や「呪い」といった負の想念を潜在意識下に抑圧し続けてきました。世界で頻発するテロ事件は、ここへ来てそれが大噴火し始めたのではないでしょうか。しかも、何の目的かはともかく、その状況に欧米の諜報機関がつけ込んで、さらに火に油を注いでいるというのが事の真相のように思われます。
イメージ画像:「Thinkstock」より
■人類は今や“漠然と始まった世界大戦”の真っ只中にいるのか?
2014年9月、ローマ法王フランシスコは、ミサの中で、数万人の巡礼者たちに向けて「世界はすでに第三次大戦の状態にある」という認識を示しました。そして15年11月、パリで同時テロが起きると、法王は改めて同様の見解を述べました。これについて僭越ながら、私は近著『神々の予定表』(サイゾー)の中で次のように述べました。
日常と戦争が完全に区別されている西洋や日本では、人々は「戦争には必ず明確な始まりと終わりの日時がある」という固定観念に支配されているが、そろそろこれは捨て去るべきだ。(略)仮にいま中東で起こっていることが拡大してそのまま第三次世界大戦に繋がっていくとすれば、いったい何年の何月何日に始まったのか、誰が説明できるだろうか? もしかすると、ローマ法王は、新たな大戦が漠然と進行しているという現実に最初に気づいた人物の一人かもしれない。
今にして思えば、舌足らずでした。すでにテロという形をとって中東の枠外へと飛び出し、世界中に飛び火しているのが実態でした。現実はもう私の予想の上をいく状態です。興味深いことに、元外務省分析官でインテリジェンスの専門家である佐藤優氏も、ダッカ飲食店襲撃事件を受けて、同じように「宣戦布告なき第三次世界大戦が起きている」と警鐘を鳴らしています。
残念ですが、今から25年前に故ポール・ソロモン氏が発した警告は、どうやら現実のものとなってしまったようなのです。
【編集部より】
実は、山田氏も『神々の予定表』の中で、幾多の預言を解析した結果、「近々ヨーロッパとイスラムの戦争が起きる」と予想しています。しかも、「デイリー・メール」が報じる前に、本は校了していたんですね。そもそも山田氏は、2015年5月の段階で、「『イスラム国』のヨーロッパ侵攻に関する予言を一挙公開! ローマを滅ぼす日、そしてハルマゲドンが…!」という記事をトカナで公開しています。