非凡なるスペシャル脳を持つ7人の人々
2014年06月15日 ι コメント(56) ι 知る ι 人類 ι #
近年ではとてつもないスーパーコンピューターなるものが誕生しているが、そんなスーパーコンピューターを作り上げているのは他でもない人間である。人間の脳には約1000億のニューロンがあって、これが約1クアドリリオン(10の15乗)のシナプスで細胞同士をつなげていると言われている。記憶容量はおよそ2.5ペタバイト(250万ギガバイト)あるそうだ。
こうした観点から見ると、人間の脳のわずか1秒間の活動は、世界で四番目に速いスーパーコンピューター「京」(CPU82944)の40分に匹敵するらしい。脳にはいまだ秘められた力があると言われているが、人類の中にはその能力を発動させた人がいる。そこには事故で、あるいは持病や障害により特殊能力が開花した人もいる。
ここでは7人のスペシャル脳の持ち主を見ていくことにしよう。
1.円周率暗唱の世界記録
円周率暗唱の世界記録をもつのは、中国、陝西省にある西北農林科技大学の呂超(Chao Lu)。2005年11月20日、24時間4分かかって、6万7890桁を達成した。
2.高速記憶の世界記録
スペイン人のラモン・キャンパヨは、高速記憶の記録保持者。0.5秒で17桁の数字を覚え、1秒で0101010101001010101001011001010101000101010100といった、二進法の数字を46桁覚えることができるそうだ。
3.恐るべき共感覚の持ち主
イギリス人のダニエル・タメットは、サヴァン症候群患者である。10000までのそれぞれの正整数を、色や形、手触りと結びつけてしまう共感覚をもつ。円周率は、5時間9分で2万2514桁を記憶している。英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、フィンランド語、リトアニア語、ルーマニア語、エストニア語、アイスランド語、ウェールズ語、エスペラント語をしゃべることができ、アイスランド語はたった1週間で覚えたという。
4.10歳以降の出来事をすべて記憶している男性
オーランド・セレルは、10歳だった1979年1月15日に、野球のボールを左の頭部に受けるまでは、特に目立った能力はなかった。その瞬間、セレルは地面に倒れたが、起き上ってプレーを続けた。しばらく頭痛に苦しんだが、特に治療もせず、しだいに症状はおさまった。現在、42歳だが、彼は事故以降のあらゆる日の曜日、天気、その日になにをしていたかなど、即座に思い出せるという
5.超人的絶対音感の持ち主
デレク・パラヴィチーニは、盲目のイギリス人ピアニスト。絶対音感という非凡な才能をもつ。プロの音楽家でも5程度なのに、彼は10の音符のコードをすべて聞き分けることができる。どんなメロディーでもたちまちマスターし、彼の頭の中にはおびただしい数のさまざまなジャンルの曲が蓄積されていて、いつでもすぐに演奏することができる。
6.アメリカのすべての道路網、郵便番号を記憶する男
キム・ピークは、映画『レインマン』の中で、ダスティン・ホフマンが演じたレイモンド・バビットのモデルである。ピークは、先天性の脳障害があったが、アメリカのあらゆる地域の郵便番号を言うことができ、主要都市内、もしくは都市間の道路網を把握していた。8秒間で本の2ページを一度に読むことができ、その正確性は98%。12000冊もの本の内容を暗記していたという。
7.ひと目見ただけで、その町の風景を正確に描ける男
スティーヴン・ウィルトシアは、子供の頃、自閉症と診断され、特別支援学校に入れられた。ここで、彼は絵を描くことに熱中した。子供時代は、自分の描いた動物や乗り物や建物、風景などを通して、意志疎通をはかり、やっと9歳で話すことを学んだ。
しかし、彼には非凡な才能があった。ひと目見ただけで、その町の風景を正確に細部に至るまで描くことができるのだ。短時間、ヘリから眺めただけで、10メートルにもなる巨大な東京のパノラマ風景を描いてみせた。

via:cavemancircus・原文翻訳:konohazuku