どこの国がどこから調達しているの?冷戦終結後、世界の武器取引が最高となる

2017年02月24日 ι コメント(61) ι 知る ι 歴史・文化 ι #

 

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 過去5年の間で、世界の武器取引規模が冷戦終結後、1990年以来最高となった。

 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、相変わらず中東やアジアが武器の主要市場になっているという。いったいどこの国が武器の調達に走っているのか?興味深いデータが公表されている。


 最大のバイヤーはインドで、2012~2016年の全世界の輸入量の13%を占めている。その前の5年間は9.7%だった。ほとんどをロシアから購入している。

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 「中国では輸入より、国内での武器生産が増えている一方で、インドはロシア、アメリカ、ヨーロッパ諸国、イスラエル、韓国などの多くの供給者からの武器技術に頼ったままだ」というのは、SIPRIのシーモン・ウェゼマン。

 イエメンに軍事介入しているサウジアラビアは、2番目に武器を多く買っているバイヤーで、アラブ首長国連邦(UAE)、中国、アルジェリアと続いている。

 サウジ王国の武器輸入は、前の5年間と比べると212%も跳ね上がっていて、全世界の輸入量の8.2%を占めている。首都リヤドは、アメリカやイギリスからおもに武器を買っている。

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 全体として見ると、中東の国々による輸入は、2016年を含めた5年間で86%も増えている。カタールにいたっては245%も増加している。しかし、武器輸入が禁止されているイランはこの地域ではトータル取引の1.2%しか占めていない。

 アメリカは世界最大の武器輸出国で、2016年を含めたこの5年間で全世界の33%を占めている。次がロシア、3位が中国と続く。

 「アメリカは2016年に、高価な武器や、ミサイルシステム、監視や航行技術などの戦略的に重要な武器まで含め、大量の武器を供給した。全世界の武器取引におけるアメリカの重要性はとても大きく、どんな武器が流行るかといったトレンドまで彼らが作り出しているくらいだ」SIPRIのオード・フローランは語る。

 アメリカとロシア両方で、武器の全輸出量の半分以上を占めている。その他、中国、フランス、ドイツが武器輸出国トップ5に入っている。

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via:Global weapons sales highest since end of Cold War/ translated konohazuku / edited by parumo

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