スキル外能力と成長チートで最強への道を駆け上がる   作者:山猫/柏葉 映月

1章 王者の貫禄  

<< 前の話 次の話 >>  Episode8 鋼糸使い

 

 《スキル:威圧Lv1を取得しました》

 

 ゴブリンナイトは頭に受ける衝撃を受けながらも俺に向かって剣を振るう。
 俺は左手で腰に装備していた短剣を1本取り出してゴブリンナイトの剣を弾く。

 〈武技︰瞬剣を取得しました〉

 武技︰瞬剣──確か、瞬剣は片手剣 短剣 刀専用の武具で瞬間的に剣の速度を上昇させて相手を切り裂く武具だったな。
 取得条件は対応する武器での加速の複数回の使用だったな、俺は成長速度が普通よりもかなり早いから昨日と今日の1度だけで取得することが出来たのだろう。

 

 《スキル:視力上昇Lv1を取得しました》

 

 俺はその金属をもう1度確認する。
 そこには王国の紋章が書かれており、そこには100,000,000Gと書かれていた。 
「なっ、これ白金貨か!」
 この世界の金は鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨が存在しており。鉄貨10G、銅貨100G、銀貨1,000G、金貨10,000Gとなっていて

金の中でも1枚で最も高いのがこの100,000,000Gの白金貨なのである。【一億G】

 

 〈スキル︰隠密Lv.1がスキル︰隠密Lv.2を上昇しました〉
 〈スキル︰魔力察知Lv.1がスキル︰魔力察知Lv.2に上昇しました〉

 

 

 ───加速!

 そして再びゴブリンソルジャーに攻撃を仕掛ける。その繰り返しを何回、何十回と行いゴブリンソルジャー2体に複数の切り傷を負わせていく。

 〈スキル︰短剣術Lv.1を取得しました〉
 〈スキル︰短剣術Lv.1がスキル︰短剣術Lv.2に上昇しました〉


 そしてゴブリンソルジャーに最後の加速を行って木に触れると俺は動きを止める。
 それと同時に口から血を吐いて、足元がふらふらとふらつく。

 武技の多用、それがこの血の原因だった。

 武技は便利だが連続で使用すると、徐々に負担を蓄積していき、武技の強さにもよるが攻撃系の武技だと4、5回、自己強化系の武技は10回ほど連続で使用すると限界がきて1回の使用ごとにダメージを追っていくのである。

 俺は約30回も連続で使用した為、かなり危ない状態になっており、これ以上使用すれば死の可能性さえ出てくるほどである。

 〈武技︰加速が進化し武技︰加速IIを取得しました〉
 〈スキル︰武技使用負荷軽減Lv.1を取得しました〉


 武技によるダメージが少しだけ痛みがひいて、なんとか動ける状態にまで回復する。
 俺は腰にあるナイフを2本抜いて、ゴブリンソルジャーに近づいていく。
 ゴブリンソルジャーは不自然な格好で固まっており、俺を見て睨んでいる。

 その時、森に光が差し込みゴブリンソルジャー2体を照らす。するとゴブリンソルジャー2体を中心に何十もの銀色の鋼糸がゴブリンソルジャーの身体を押さえつけているのがわかる。

 俺はゴブリンソルジャーにある程度近づくと、ナイフを構える。

「これで...チェック、メイトだ」

 俺はナイフをゴブリンソルジャーに投げるとナイフは綺麗な軌道をえがいて心臓に突き刺さると、ゴブリンソルジャーは首をカクンと落として息を引き取る。

 〈スキル︰鋼糸術Lv.1を取得しました〉
 〈スキル︰精密操作Lv.1を取得しました〉


 俺は指輪から魔力の供給を止めると鋼糸は消えて、ゴブリンソルジャーは地面に落下する。

 〈スキル︰魔力操作Lv.1を取得しました〉

 スキルの取得量が多いなと思いながら、ゴブリンソルジャーに近づいていき心臓に刺さっているナイフを引き抜いて、短剣で魔石を抜き取る。

 〈スキル︰解体Lv.1を手に入れました〉