「国民の生活が第一」などとぬけぬけとのたまいながら国政の中軸に居座りつづけようとする連中の顔をとくと眺め直してみたらどうでしょう。かれらが好んで発する、嘘で塗り固めた建前としての言葉にはいっさい耳を貸さず、また、おのれの頭のどこかにこびりついている、どっちの味方をしておいたほうが出世のコースから外れないかというようなケチな損得勘定を抜きにして、かれらの表情のみに焦点を絞ってじっくりと風貌を観察してみてください。さて、直感はどんな答えを出したでしょうか。
いかにも胡散臭い。到底信用できない。悪そうだ。欲深そうだ。
そうです、それが正しい人物評価なのです。しばしばテレビに登場するかれらですが、その際、音声を消し、映像のみを通してかれらを客観的な眼差しで凝視すると、腐った根性がよりはっきりと見えてきます。いやらしい作り笑いの下に潜んでいる世俗的に過ぎる欲望、小心の裏返しでしかない虚勢、無能を取り繕うための大げさな身振り。
どいつもこいつも詐欺師以下の人種であり、こんな輩に国家を任せてきたことが、これから任せようとしていることが空恐ろしくなるでしょう。ならない場合は、あなたはかれらやかれらを持ち上げることで飯を食っている輩と同種同根の人間ということになり、つまり、悪の加担者ということになり、理念についても語る資格がまったくないどころか、国家を死に至らしめる癌細胞ということになるでしょう。百歩譲って、よしんば無知と無能のみが原因だとしても。