案の定、失望感と挫折感をたっぷり味わった既成の政党と政治家たちにうんざりしてしまい、この連中に国家を任せておいてはどうにもならないどころか、極めて危険なことになるとようやく勘づいた国民は、しかし、その視座が根本から変わったというわけではなく、野次馬根性という本性はいささかも変わっておらず、従来通りの価値判断によって、つまり、それらしく見えるだけの新参者に秋波を送り、かれらを担ぎ上げれば、今度こそどうにかなるのではないかという、根拠もへったくれもない浅はかな動機によって、性懲りもなく新しいペテン師どもに一票を投じてしまうのです。
学習能力の欠落はいかんともしがたく、結果としてはまたしても同じ失望と挫折の泥沼に投げ込まれることになり、その繰り返しによって社会は停滞を余儀なくされ、それどころか後退し、取り返しの付かない疲弊の時代を迎えてしまうのです。
投票する者たちの大方の心理を端的に言ってしまえば、親身に世話を焼いてくれる政府、自分から動かなくても充分に安逸な生活を送れるようにしてくれる国家という、子ども染みた甘えでしょう。
それらしく見える新党と新人政治家が放ってみせる居丈高な熱意と興奮は、これまでと寸分変わらず、真っ赤な嘘であり、自己陶酔からもたらされた臭い芝居であって、それ以外ではありません。
ならば、どうしたらいいのでしょう。私としては、より積極的な選挙のボイコットをお勧めします。国家を任せられるのは断じておまえらのようないい加減なお調子者などではないのだという強烈な意思表示が必要だと思います。残念ですが、まずはそういうことから始めなればならないのです。
学習能力の欠落はいかんともしがたく、結果としてはまたしても同じ失望と挫折の泥沼に投げ込まれることになり、その繰り返しによって社会は停滞を余儀なくされ、それどころか後退し、取り返しの付かない疲弊の時代を迎えてしまうのです。
投票する者たちの大方の心理を端的に言ってしまえば、親身に世話を焼いてくれる政府、自分から動かなくても充分に安逸な生活を送れるようにしてくれる国家という、子ども染みた甘えでしょう。
それらしく見える新党と新人政治家が放ってみせる居丈高な熱意と興奮は、これまでと寸分変わらず、真っ赤な嘘であり、自己陶酔からもたらされた臭い芝居であって、それ以外ではありません。
ならば、どうしたらいいのでしょう。私としては、より積極的な選挙のボイコットをお勧めします。国家を任せられるのは断じておまえらのようないい加減なお調子者などではないのだという強烈な意思表示が必要だと思います。残念ですが、まずはそういうことから始めなればならないのです。