タカ派の党首が率いる自民党がふたたび政権を奪取したことで右傾化の懸念が強まっているようですが、しかし、たとえば領土問題で強気に出るという姿勢を打ち出しても、どこまでやるつもりでいるのでしょうか。また、どこまで腹を括ってそうしたマッチョな言動を選んでいるのでしょうか。領海侵犯に対して機銃掃射で応じるとでもいうのでしょうか。もしそんなことをすればどうなるか理解しているのでしょうか。たちまち紛争に発展し、しまいには全面戦争にまでなることをよくよくわかっているのでしょうか。また、そんな展開になったときの対処の方法も細部にわたって検討した上で言っているのでしょうか。最後まで勝ち抜くことができると本気で考えているのでしょうか。
前都知事のように、威勢のいい言葉を無邪気に発するだけ発し、事態が自分の手に負えなくなってくると政府に丸投げし、自分はしらんぷりをしているというような、その程度の、恰好だけの、知恵のかけらもない民俗仏欲主義者なのでしょうか。先の大戦にしても、そういう無責任極まりない輩が集まって始めた結果がああいうことになってしまったのではないのでしょうか。
自国の経済状態が悪くなってきたから、他国に攻め入って領土をぶん捕ってやろうという時代はとうに終わりを告げているのです。つまり、これからの戦争は勝っても敗れても得るものは取り返しのつかない悲劇のみなのです。そしてその付けは、戦争を始めた年寄りどもではなく、戦争にかり出された若者が、国家のためと称して掛け替えのない命をもって支払わされるのです。
ちなみに、戦争を仕掛けてぼろ儲けするのは、軍事関連企業と昔から決まっています