世界秩序再構築に関する陰謀説

世界統一政府陰謀説

詳細は「太田龍」および古歩道ベンジャミンを参照

世界統一政府(One World Government)は予定されている[8]。この説は次のような内容である。

2050年ごろまでに超富裕層と貧困層による超格差社会が建設され、ロスチャイルドやロックフェラーなどの財閥当主が支配層となる。世界人口は10億人(一説によれば5億人)まで減らされる。人口の割り当ては、中国と日本を合わせて5億人、日本だけで6000〜7500万人。これはアジア系が権威や権力に弱く従順で扱いやすいためとされる。ヘンリー・キッシンジャーは「アメリカの人口は1億人で十分だ」と言っていたとされる(2010年代現在は3億人)。秘密結社の究極の目的は儀式を行い、世界統一政府の建設にある。他の陰謀はこの目的のための手段として行われる。

具体的な世界統一政府の構想として

世界統一政府樹立の方法

世界統一政府を樹立するための方法には次のような方法があるとされている。

国連機能強化による方法
国連などの国際機関の機能を徹底的に強化していくという方法。常設の国連軍を作れば、それに伴い国連の他の機関も強化していかなければならなくなる。
世界大戦法
第三次世界大戦を意図的に引き起こし、反戦ムードを盛り上げ、国家があるから戦争が起こるという主張を行うという方法。
軍事征服法
アメリカによって世界を軍事的に征服する。アメリカの軍事力は圧倒的であり、世界対アメリカでもアメリカが勝つと言われているほどである。
宇宙人法
電離層に、「実際には存在しない」UFOなどの映像を投影し、「実際には存在しない」宇宙人による侵略に見せかけ、全世界の団結を訴えるという方法。
地域統合法
ヨーロッパを欧州連合で統合したように、各地域をブロック化していき、最終的に世界政府に統合する。

科学技術に関する陰謀論

宇宙人に関する陰謀論

地球には既に知的な宇宙人が到来しており、政府などが秘密裏に接触しているとする説。もしくは裏から地球人を支配しているとする説。もっとも著名なものに、ネバダ州にあるアメリカ空軍の実験施設で、ステルス戦闘機F-117)の開発施設でもあるエリア51に関わるものがある。

グレイ、アトラン人、ニャントロ人など具体的な名前があげられている。

アメリカのネオナチ等は、火星で生き延びたナチスと宇宙人が共同し、空が鉄で覆い尽くされるほどのUFOが飛んできて第三次世界大戦が勃発する、などの陰謀論を信じていることがある。

ベリチップ陰謀説

人間の右手にベリチップ(VeriChip)を埋め込む計画があるという陰謀説[8][9]。右手に埋め込んだベリチップによって脳波をコントロールするのが目的とされる。既に家畜やペットなどへの埋め込み技術は完成している[10]

ロックフェラーが国民にベリチップを埋め込んで自分の脳波に同化させる計画を立てていたとされる。ベリチップを埋め込む場所としては右手の親指と人差し指の間とする説と、右手の薬指と小指の間という説がある。

ベリチップや水道水フッ化物添加は新世界秩序に逆らいにくくするために行われるとされる。

航空機遠隔操作

航空機をラジコンと同じように(システムは複雑だが)遠隔操作することができるという説。この説によれば操縦桿の操作よりも遠隔操作のほうが優先されるとされる。軍事用の標的機が無線操縦されることもあるが、一般的な航空機にはそのような回路・装備の存在(指令電波受信機やデジタルプロポーショナルシステム)は確認されていない。航空機を制御しているコンピュータ部分に対する一種のハッキングのような方法とする説もある。

水道水フッ化物添加についての陰謀論

水道水フッ化物添加とは、フッ素の化合物(フッ化物)を上水道中に添加し、多数の住民を対象として虫歯を予防する手法。北アメリカオーストラリアでは、多くの自治体が安価な費用で効果を期待できるとの考えにより、水道水へのフッ化物添加を実施している。陰謀論は、1950年代に生じた水道水フッ化物添加は、共産党によるアメリカの意欲を削ぐための陰謀であるという論説と、1970年代に生じた(アルミニウム精錬にともなう産業廃棄物としてのフッ化物の処理に関連する)アルミニウム産業と特定の財団・家系との利害関係の絡んだ陰謀である、という論説がある。[11][12]この論説は水道水フッ化物添加についての議論の一部をなしている。

食料備蓄陰謀論

穀物メジャーが一世代しか使えない種子を売りつけているという陰謀説。ジョン・コールマンなどが主張している。

農民を穀物メジャーに完全に依存させ、種子や肥料や農薬を買わざるを得なくさせ、新世界秩序にとって都合が悪い独立自営農民をなくすことが目的とされる。政府が食料を備蓄しておき、政府に対して批判的な人物には食料を与えないという方法も考えられている。

カーギルモンサントがこれに関わっているとされる。

アポロ計画陰謀論

詳細は「アポロ計画陰謀論」を参照

NASAアポロ計画では実際にはに到達しておらず、月面上からの中継画像は地球上の特撮スタジオで撮影されたものという考え。

もともとはアメリカのキリスト教原理主義の一派である地球平面協会が人類が地球外に行けるはずが無いとして唱えた説が俗説化したもので、古典的な陰謀論である。これを踏まえ火星探索に置き換えて製作されたのが映画『カプリコン・1』である。

日本では21世紀に入ってからテレビ朝日系列のバラエティ番組「不思議どっとテレビ。これマジ!?」にて取り上げられたことで、広く知られるようになった[13]

月着陸捏造説の他にも、「アポロ計画では実は宇宙人を目撃していた、あるいは宇宙人と密約を交わしていたが、NASAはそれを隠している」といった主張が知られる。これはNASAが月面で撮った写真の中には円盤らしき物が写っているにもかかわらず、公開された写真はいずれも修正されている等、NASAの態度に不信感を持つ人々から提唱されたものである。

その他、アポロ8号ヒューストンの交信記録にサンタクロースという単語が使われているが、NASAが使用する用語にサンタクロースに該当するものはなく、UFOを指す隠語であり、アポロ8号の乗組員がUFOを目撃した事を示しているとする説がある。しかし、これは帰還へ向けたエンジンの噴射に成功した飛行士ジム・ラヴェルが、12月25日であったことを受け、「みんなに伝えてくれ。月にはサンタクロースが居る。」と、エンジン噴射成功の報告にジョークを交えヒューストンに伝えたものである。

陰謀論否定の証拠は過去たびたび提示されており、最近のものとしては2008年 日本の宇宙探査機(月周回衛星かぐやによって、アポロ15号の着陸船のロケット噴射によるクレーターの撮影に成功したり、アポロ計画によって撮影された月面からの写真とかぐやによって得られた地形データが一致する、2013年12月に中国の探査機「嫦娥3号」が月面に到着、送り込まれたロボット探査車「玉兎」がアポロの着陸跡を撮影したなど、月着陸の事実を確認した。しかし、過去何度も証拠が提示されているにもかかわらず、未だに頑に陰謀論を信じる者がいる。