陰謀論の主体とされた組織
- 陰謀論では、特定の集団を陰謀の主体として槍玉に挙げる傾向がある。
ユダヤ陰謀論 【ハ(カ)ザール・ネオユダヤ】
ユダヤ人が紀元前の時代から世界の政治、経済、軍事を支配し、強く影響を及ぼしていた
事に端を発する陰謀論。
カナン、フェニキア陰謀論
ユースタス・マリンズ[1]によると、旧約聖書ではカナン人はハムの子孫とされている。カナン人は乱交儀式を行ったり、人間を生贄に捧げていたと陰謀論者は主張する。カナン人はフェニキア人と名乗るようになる。カルタゴはバール神を信仰していた。フェニキアからカルタゴに植民が行われた。ローマはカルタゴを侵略し滅ぼし、住民を皆殺しにした。作物が育たなくなるように土地に塩を撒いた。
カルタゴの末裔はユダヤ人の中に紛れ込み混血した。ヨーロッパではカナン人に人種的に近い民族がスファラディ系ユダヤ人しかいなかったためである。古代ユダヤ人は農業と牧畜の民族であったのに、近代のユダヤ人は金融の民族である。ユダヤ人はスファラディ(アジア系、セム)、アシュケナジー(白人、ヤペテ)に加えて、さらにカナン(ハム)の血統が含まれるのではないかと主張される。
さらにフェニキア人はヴェネツィアに拠点を移したという説がある。現地人より色が浅黒かったので、「ヴェネツィアの黒い貴族」と呼ばれる。資本主義の成立に不可欠な手形などはヴェネツィアで発明された。ヴェネツィアはキリスト教国家とイスラム教国家の間の地中海貿易を独占していた。ヴェネツィアの黒い貴族はヴェネツィアからオランダに移動する。地中海貿易から大西洋貿易に移るためである。さらにオランダからイギリスに移動し、世界初の株式会社であるイギリス東インド会社を設立する。
新世界秩序陰謀論 【NWO】ニューワールドオーダー
ビルダーバーグ会議、外交問題評議会、王立国際問題研究所、日米欧三極委員会や、以上4つの会議又は委員会の主催者はデイヴィッド・ロックフェラーである。存在は公式には確認されていないが三百人委員会、「33人評議会」、「13人評議会」等の組織を陰謀論者は総称して「新世界秩序」(New World Order)と呼ぶ。フリーメーソン陰謀論やイルミナティ陰謀論もこれに含めて考えることがある。フェビアニズムと関係の深いH・G・ウェルズには著作『新世界秩序』(1940年)がある。
- 三百人委員会
- ジョン・コールマンの著書『三百人委員会』で知られるようになった。陰謀論者によれば、三百人委員会は立法を担当する。オリンポスの神々にちなんで別名オリンピアンズとも呼ばれる。フリーメイソンの最高位階33階級に相当するとみる説もある。元々は五百人委員会であった可能性もあると言う。
- 三十三人評議会
- 三十三人評議会は、フリーメーソンの33階級の上にある隠れ階級の34階級に相当するとされる。別名ロスチャルド・トリビューンとも呼ばれる。財閥当主がメンバーとされる。
- 十三人評議会
- 十三人評議会は行政を担当する。フリーメーソンの33階級の上にある隠れ階級の35(37)階級に相当するとされる。別名ロイヤル・ファミリーとも呼ばれる。ロスチャイルドに直属する魔術師やパリサイ派のラビの集団であるとされる。
- イルミナティ13血流
- フリッツ・スプリングマイヤー(Fritz Springmeier)によると、次の13家はイルミナティ13血流と呼ばれ、新世界秩序建設に深く関わっているとされる[2]。(38階級)
- 十三人評議会とは関係がないのではないかと言われている。このなかで強い力を持つとされる次の5家はイルミナティ5血流(42階級)と呼ばれる。
- アスター
- コリンズ
- フリーマン
- ロスチャイルド
- ラッセル
- さらにイルミナティ500血流と呼ばれる周辺の血流もあるとされる。(例 丸山など)
- 【追記】五〇〇人委員会=地表世界衆議院
財閥陰謀論、王室陰謀論
詳細は「広瀬隆」を参照ロスチャイルド、ロックフェラーなどの巨大財閥や、イギリス王室、オランダ王室などが陰謀の主体であるという考え方。 ロスチャイルドとロックフェラーの関係についてはさまざまな説がある。
- ロスチャイルド・ロックフェラー対立説
- ロスチャイルドとロックフェラーが対立しているという論説。日本の財閥については、ロスチャイルドは三井住友、ロックフェラーは三菱と結びついている。エネルギーについては、ロスチャイルドは鉱物資源、原子力発電、ロックフェラーは石油、火力発電を支配しているとされる[3]。
- ロスチャイルド支配説
- ロスチャイルドはセファラディを自称しているとされるが、一説にはハム、カナンの血統でありニムロデの子孫であるとする説もある。ユダヤ人の王、ヨーロッパの陰の皇帝と呼ばれる。ロスチャイルドがロックフェラーを支配しているという論説。この説の根拠としては
- ロスチャイルドのほうが財閥としての台頭が早い
- カーネギーやヴァンダービルトやアスターなどもロックフェラーの1/3から1/2程度にあたる資産を持っているとされる点
- この説の論者は次のような記録がアメリカ上院議事録に残っていると主張する。
ネルソン・ロックフェラーがアメリカ副大統領になるときに資産公開する必要があり調査したが、ロックフェラーの所有する不動産がゼロという調査結果が出てしまい、脱税でないことを証明しなければならなくなった。その際にロックフェラーは「ロックフェラーの資産はロスチャイルドの代理人であるシュトラウスが管理しており、自分は知らないから、そちらに訊ねてほしい」と答えた。
- この説の論者としては太田龍などが挙げられる。なおロスチャイルドとロックフェラーが対立しつつも、ロックフェラーがロスチャイルドに従属しているというような説も存在する。
- ほかにも、アメリカの鉄鋼王カーネギー、鉄道王コーネリアス・ヴァンダービルト、不動産王アスターもロックフェラーの1⁄3から1⁄2程度にあたる資産を持っているとされる。サッスーン(アルバート・アブドゥッラー・サッスーン)はロスチャイルドのインド、中国、日本にかけての極東代理人とされる。
- ジョン・モルガン陰謀論
- ジョン・モルガンの位置付けについては様々な説がある。
- モルガンはロスチャイルドのアメリカにおける代理人であるという説が一般的である。この説の根拠としては
- ロックフェラーのほうがモルガンよりも資産の総額が多い
- 上記にもかかわらず、モルガンがロックフェラーに対して強気に出ている
- ロスチャイルドの後ろ盾があるのではないか
- モルガンはロックフェラー側であるとする説や、モルガンはロスチャイルド側でもロックフェラー側でもない第三勢力であるとする説もある。
主な陰謀論者[編集]
- エーリヒ・ルーデンドルフ
- ユリウス・シュトライヒャー
- ヘンリー・フォード
- ユースタス・マリンズ
- 古歩道ベンジャミン フルフォード
- デイビッド・アイク
- リチャード・ウィリアムソン (司教)
- ヴァーツラフ・クラウス
- ジョン・コールマン
- マフムード・アフマディーネジャード
- デイビット・シェイラー
- 牛山火壱
- 木村愛二
- 四王天延孝
- 西岡昌紀
- 広瀬隆
- 山村明義
- 若宮卯之助
- 馬渕睦夫