小説サイトの作者と読者が異世界転生   作者:赤野用介  1/14

小説サイトの作者と読者が異世界転生

 

『ええ、貴方の他にも51万6,276人いるわ。一人一人を相手にしていると中々進まなくて』

 

 『最近だと「トラックに撥ねられて、神様がお詫びに異世界転生」が、良くあるでしょう』
 確か両手両足の指の数ではとても足りないくらい、神様が謝罪させられていたはずだ。
『それで「それほどまでに願うのならば、皆を異世界へ転生させよう」と主が仰せになられたのよ』

『そうね。まず転生者が元々持っていたステータスを、全て異世界のものに置き換えるわ』
「ふむ」
『それに加えて「作者は、投稿作品の評価ptと同じ分」だけ、「読者は、自分が付けた総評価ptと同じ分」だけ、転生ptポイントが貰えるわ。あなたなら26,300ptね』

 

『沢山投稿している人も居るけれど、そのうち一番評価が高い作品と同じ分だけ「転生pt」が貰えるの。読者は、全ての作者に与えたのと同じpt分だけ「転生pt」が貰えるわ』

 

 つまり読者様が200作品に10ptずつ入れれば、200作品×10pt=2,000pt。
 150作品をお気に入り登録すれば、150作品×2pt=300pt。
 両方同時に行えば、合計2,300ptを転生ptとして貰える訳か。

『そして自分のステータスにその転生ptを割り振ると、適合する身体に魂が送られて異世界転生するわ。適合する身体が見つからなければ、少し時間が掛かるかも。そして転生者だと自覚するのは、それぞれの年齢ね』