どの位分娩室にいたのか分からなかったが、陣痛室に戻ることになった。
身体の位置を変えてはいけない状態で数時間我慢したあと、さらに寝返り位ならしてもいいが、起き上がってはいけない時間を数時間過ごした。

ママは飲み物とパンを買ってきていて、孫の顔を見ると帰って行った。
そのパンを食べながら栗原さんと話した。
決められた時間までここにいると、日付が変わってしうが、栗原さんは一緒にいてくれた。
翌日は月曜日で仕事だったけど、一緒にいてくれた。

なんの話をしたのか忘れてしまったが、とても落ち着いた時間だった。

病室に移ることが出来る時に看護師さんが『赤ちゃんと一緒にいることも出来ますし、今日は疲れているでしょうから、あすの朝までこちらでお預かりする事も出来ますが、どうしますか?』と聞いてきた。よく分からない私はどっちでもいい気がしたが、大変だから預かってもらえば?と言う栗原さんの言葉に従って赤ちゃんを預ける事にした。

出産の数日前に名前が決まった。
【桜】という字をどうしても使いたかった私の願いを聞き入れてもらった。

桜と栗原さんと別れ、会陰切開の痛みを今頃感じながら出産の実感が湧かないまま眠に着いた。