ベッドの上で座っていることも、車イスに乗り移ることも、頭を洗うことや、排泄の処理も、介助必要だった。
た~ちゃんは、洗腸という排泄の方法で、お通じのコントロールをしている。
3日に1回洗腸をしているが、2月以降はずっと私が手伝ってきた。
物品の準備、片付け、洗腸自体の回数の調整とか、1から10まで私が担っていた。
それが、ついに今週、ひとりで準備から片付けまでできたのだ。
ひとりでできた日、た~ちゃんに会いにいくと、表情がまるっきり違っていた。
あんなに自信に満ちた表情を見たのは、おそらく相当前だ。
ほんとうはちゃんとやれるか、不安の方が大きかったそうだ。
「頭の中で何度もシミュレーションして取り組んだら、ちゃんとやれたんだ」
やれた‼って、ひとりで言っちゃった。
すごく嬉しいよね‼
と、目を輝かせて話してくれた。
やっと復活って言えると、言っていた。
手伝ってもらえることの安心、楽チンは一瞬で、自分でできないことが追い込む辛さの方が大きくのしかかるのだろう。
そこから脱出できたことは、体調が整うことよりも、た~ちゃんにとっては1番だったんだね。
私はどこかで、心配だった。
ひとりで判断できないんじゃないか
調子悪くなるんじゃないか
洗腸でうまく排便できず、あとから出てしまうんじゃないか…
でも、しんじてみること。
やりなさいと促したわけではなく、た~ちゃんからやってみると言ったことは、まずは信じよう。
失敗したら、一緒に考えればいいんだ。
私も一歩踏み出せた。
はじめの一歩がどんどん積み重なっていくといい。
少しずつ、確実に。