あぁ、そういえば“アイツ”は大丈夫だろうか?
 西野 健一は人の心配をしている暇はないはずなのに、なぜか心配してしまっていた。
 そう、今回の厄介事は全部、“アイツ”が悪い!!なんでこうなったんだと、今頃になり本格的に後悔し始めた。だが、後悔してももう遅い。
 すでに俺には選択肢がないのだから。

 1st 出会い

 今日は、一日平和でありますように。ベットから起き上がるとそうお願いをする。だが、その願いはすぐに打ち壊された。
「ケンちゃーん!おはよー!起きてたんだ!」
 俺こと西野 健一はうんざりしながら、
「うるさい。朝から大声出すんじゃない。帰れ。」
「ひどーい!今日は入学式だから早起きしてきたのにー。ケンちゃん冷たい!」
 こいつこと如月 灯は世間でいう幼馴染というやつで、見た目は美人なのだが、性格に難ありだ。
「てゆうかなぜウチにいる?お袋は?」
「舞さんならごはん作ってるよ。」
 舞というのはウチの母親で、西野 舞という名前だ。ちなみに血のつながりはない。
とはいうものの、俺は親父に拾われて育ってきた。それまでのことをあまり覚えていないが、拾われたのは3歳のときに、一人で倒れていたらしい。ちなみに親父は戦地でカメラマンをやっていた。いまは普通のしがない喫茶店のオーナーだ。
「で?お前はなにしに来たんだ?」
「ケンちゃんと一緒に学校に行くためだよ!」
 そう、なぜかこいつは頭が悪いはずなのに俺と一緒の高校に入れたのだ。どちらかというと頭のいい生徒が通う学校だ。 「で?こんな時間に?いくらなんでも早すぎじゃないのか?」
 そうなのだ。まだいまから学校にいっても、1時間も待たなくちゃいけない。
「とりあえず、着替えるから外にでろ」
といい、灯を部屋から押しだす。
覗くなよ、と言い残し着替える。
「ケンちゃん。今日からよろしくね。」
「あぁ。」
 そういいのこし、着替えを始めた。
朝飯を食べるときにずっと灯がいたが気にせず食べ、鞄をもって学校へ向かうことになった。
「ケンちゃん。友達いっぱいできるかな?」
「それはお前の努力しだいだ。」
「ケンちゃんもいっしょに友達たくさん作ろうね。」
もう高校生なのに、なにをいっているんだ、コイツは。と思いながらも言ったらややこしいので肯定しておく。
「そうだな。たくさん作ろうな。」
 そうして、着いたのがこの学校。
 “私立エクジスタンス学園”
 ここから新たな学園生活が始まるとおもうと胸がどきどきする。
とか言う展開はまったくなく通り過ぎていく。
だが、ここから始まったのだ。人類への制裁は。