経験を積みもう少し年を取ってから起業する人々には、失敗したときに失うものがたくさんある。


彼らは勤務先から高い報酬を受け取ることに慣れている。


高級住宅地に家を構え、それなりのマイカー(場合によっては高級車)をローンで買っているかもしれない。


配偶者も、夫や妻が新しい会社を興すと聞けば、長年苦労して築き上げてきた居心地のよい生活を失うのだという厳しい現実が頭をよぎるだろう。


どれだけ多くを失うかを考えた途端、経験豊富な起業家の事業計画にはリスクヘッジや慎重さ、保守的な姿勢が忍び込んでくる。


20歳代はホームラン狙いのフルスイングができる


失うものが何もない若い起業家は、まったく違う意識で問題解決に挑むことができる。


何かを失うリスクがほとんどないので、ヘッジをする必要もない。


頭にあるのは、目をつけた問題をできるだけ優れた方法で解決したいという意欲だけだ。


幸いなことに、若い起業家には連日の徹夜にも耐えられる体力もある。


 
20歳代のころは1日たりとも休まなかった」とビル・ゲイツ氏は語っている。


最後の要素として、企業で働いた経験のない若い起業家は、


多くの企業の取締役会のように「こうあるべきだ」という考え方に毒されておらず、新鮮なモノの見方ができる。


その結果、彼らが生み出すソリューションは新しく、革新的で、画期的なのだ。


あなたが20歳代なら、ぜひチャレンジすべきだ。


起業の夢をかなえるのに、人生でいま以上にふさわしい時期はない。


上記の成功者リストに名を連ねようという志を持って、思い切りバットを振るのだ。


たとえ失敗しても、人生で最も多くを学べる経験の1つになるだろう。


『日経電子版の記事から』