“海が見えた。海が見える。
五年振りに見る尾道の海はなつかしい”

1984年7月22日尾道市
林芙美子銅像お披露目あれから

案山子が10歳の時銅像が御披露目された
当時は何のこっちゃって感じで
ただ銅像が商店街の入り口近くに
出来たんだなぁって位だった。
その後直ぐに両親の仕事の関係で
大阪へ引っ越しになりその後
何十回と帰省してはいたけど
銅像を見ることもなかった。
通り過ぎでも、あるのは知っていたので
マジマジと見たりしなかった。
更に年月は経ち
何故かふと立ち止まったのは
30年以上経った最近の事
石碑に刻まれた文字に目をやる・・・

“海が見えた。
海が見える。
五年振りに見る
尾道の海は
なつかしい”

読んだ時・・・ホントに懐かしく思えた。
あの時わからなかった文が、
この歳になってやっと理解出来た気がした。
子供の頃1人で商店街歩いてた、
魚屋さんの軒先で
猫が餌の魚を貰って食べてた事、
駄菓子屋さんや服屋さん
皆優しく声掛けてくれたし親切だった事
海岸沿いで漁師さんが船の仕事してたり
道端から竿を垂らして
釣りしてる人が居て何か釣れた?
って聞いたら釣った魚くれたり、
早朝や夕方の輝く美しい海や
あたたかい温もりのある街に
引き戻された気分だった。
何の縁かは分からない。
それでも改めて、
30年以上振りに童心に戻れた
尾道の海、街は
懐かしい。
と思った1日でした。
きっと、
気付いて無い事
まだまだあるんだろうなぁ・・・
当時の街並みが
変わってしまった所もあるから・・・