寄席

窓を開けるとｷﾝﾓｸｾｲの香りが秋を連れて来る今日。

しかしそれと同時に隣りの家より綾小路きみまろの声がやってきます。

引っ越します

伊東

先日バス停でバスを待っていました。

すぐにきづきました。

隣りにいる高校生（伊東）の制服のバランスがおかしい。

ブレザータイプなのだが下（ｽﾞﾎﾞﾝ）が細過ぎる。

まさか！

このシルエットどこかでみたことあるぞ‥

‥はっ！ｽｷﾆｰ！制服ｽｷﾆｰ?！


まったくなんてことをしてくれたんだ


こんなファッション、ﾒﾝﾉﾝでも教えてくれやしない。


世間はｽｷﾆｰだらけだがなぜここで欲張りする必要があるんだ伊東。

プライベートまでなぜ我慢ができないんだ伊東。

まったくおまえはお洒落過ぎるぜ。

拝啓、吉祥寺おじさん ２

その後１０分程立ち話をし別れた。

良くある映画の様な風景に良くある話だ


でも現実に見たのは初めてで心がドキドキした

人のためにできることって人にしかないのかもしれない
一歩を、一声をかける勇気よりも何かを見つけられる心意気

見ていた私にもくれた

おじさんはスーツ姿に汗で濡れたシャツ、裾も短い。髪もボサボサだけど、本当に格好よかった

ファッションだったり知識だったり流行だったりにのめり込む私達は一昔前の世代の人からすれば平均点は高いだろう
いろいろなことが分かる時代調べられる時代だ

ただ今の私達が裸になった時残るものはあるだろうか

私の中にも少し根付いたあの心意気、たくさんの人に伝えたいな



ブラボーおじさん
本当にありがとう