猛暑の中ではありましたが、久々にひとり旅
にでかけました。旅情あふれる鉄道乗車も旅
の楽しみの一つでした。
あずさ号で向かいました。最初に降り立った
のが甲府駅。そこから、特急「ふじかわ」に
乗り換えて、身延に向かいました。この特急
列車はかわいらしい3両編成で、窓も大きく、
座席も心地よく、まるで山の中を歩いてるか
のように感じました。
車窓から、川の浅瀬に立つ鹿の姿が見えまし
た。その光景は神秘的でした。アオサギなど
の野鳥も見れました。
日蓮宗の総本山、身延山久遠寺では、菩提梯
という長い階段を途中までのぼりましたが、
あまりの急勾配に断念し、男坂を通って本堂
に向かいました。
本堂に入ってまず目を奪われたのは、天井に
描かれた黒竜の絵。その迫力は圧倒的で、ま
るで空間全体が大いなる命で満たされている
ようでした。
ロープウエイで山頂へ。そこは風が涼しく、
空気が澄んでいて、静けさが心に染み渡り
ました。遠くに広がる美しい山の端や富士川
の景色は、まるで神様のまなざしのように、
すべてをやさしく包んでいました。
日蓮はとてもご両親を慕っておられたという
話しもあり、その思いが杉の木からも香って
くるようでした。
その後、甲府に戻って、一泊しました。
食事と温泉とに心身が癒されました。
夜はHSP的に感覚過敏になってしまい眠りが
浅くなってしまいましたが、夜が更けるにつ
れて少しづつ眠れるようになりました
翌朝はカトリック甲府教会へ巡礼——
大正14年に建てられたレトロな教会は、空襲
を免れた奇跡の建物として、今も静かに街の
片隅に佇んでいます。内陣上部に置かれた木
造の聖像は、素朴でありながら深い祈りを宿
していて、長い年月を経てなお、信仰の温も
りを伝えていました。一度訪れたいと願って
いた場所でした。
仏教とキリスト教。異なる信仰も、同じ空の
下で静かに響き合う——そんな気がしました。
旅の最後に訪れた山梨県立美術館では、ミレ
ーの《落穂拾い、夏》との出会いが心に深く
残りました。農民たちの姿は、貧しさではな
く、凛とした風情に満ちていて、働くことの
誇りと静かな美しさが感じられました。
今回の旅では、イヤホンと耳栓とを持参して
いました。周囲の音が響いてつらく感じると
きは、そっと着けることでとても楽になりま
した。安全な場所でならこういう小さな工夫
も心を守る助けになると感じました![]()



