サンキャッチャーが放つ瞬い光を眺めながら私は今日も考えにふける。「考える」と言えば、私はこれまで生きて来た中で多くの人から「考え過ぎだよ、考え過ぎない方がいい」と言われて来た。
恐らく彼らは神経症やうつ症状に苦しむ私を見て、そう言ってくれたのだろうけど私は「考えること」をやめない。なぜなら「考えること」が好きだからだ。哲学・心理学・社会学・脳科学・量子物理学について考えるのが特に好きだ。
心理学で思い出したのだか「赤いバス効果」について聞いた事があるだろうか。道を歩いている時に誰かが「絶対に赤いバスを見ないでください。」とあなたに言う。あなたは指示に従って赤いバスを見ないでおこうとする。けれど実際のところ、あなたの頭の中は「赤いバスを見てはいけない、赤いバスを見てはいけない」というメッセージが駆け巡っている。結果、あなたは誰よりも早く赤いバスを見つけてしまうのだ。
「心配事や悩み事について考え過ぎない方がいいよ」とよく言われる私は「考えないでおこう、考えちゃダメだ!」と思えば思うほど考えてしまうのである日、私は自分にこう言ってみた。
「あなたの考えたいことを思う存分考えてください。特にあなたが興味を持っている事について考えてください。」と。
その方が「考えるな!」という否定文の命令を自分に出すよりも効果があった。悩み事や心配事について無理に「考えないでおこう」とする代わりに、自分が興味がある事について考えるようになったからだ。人間の心理は実に面白い。
調べてみると人間にとって「否定文の命令や提案はあまり効果がない」という情報を得る事が出来た。これは作家であり世界的に有名なモチベーショナルスピーカーであるサイモン・シネックの言葉である。

