HSMC東札幌メンタルクリニックの(ぼやき)ブログ

HSMC東札幌メンタルクリニックの(ぼやき)ブログ

札幌市白石区東札幌にある心療内科・精神科のクリニックです。気の向いた時につれづれにブログ更新する予定ですが、予定は未定です(^^)

 

HSMC東札幌メンタルクリニック https://www.h-s-mental.com/ のブログです。

 

 

今日は2021年12月31日、大晦日。

 

今年も終わりですね。皆さんにとって2021年はどんな年だったでしょうか?

 

HSMCは2020年同様、コロナ対策に注力しつつ、日々の診療に追われる1年だった気がします。

 

 

さて、前回第151回ブログ「抗体価激減」から3カ月経ちました。

 

この3カ月の間に新型コロナウィルス感染症を取り巻く状況にも色々な変化が生じています。

 

新型コロナワクチン接種対象が12歳以上に拡大されたり、医療機関等、早いところでは3回目のワクチン接種がすでに行われています。

 

また新型コロナウィルス変異株について3カ月前に優勢だったデルタ株からオミクロン株への置き代わりが急速に進行しています。

 

前回ブログで結論したように3回目接種はすでに必須事項となってきています(希望しない者は除く)。

 

 

前回ブログで示したように、HSMCでは6月中にファイザー製ワクチンの2回目接種を終えています。

 

そして、当院スタッフに対して2回目接種の3週間後と3カ月後に「コロナ抗体IgG定量検査」を行いました。

 

あれから3カ月ということで2回目接種から6カ月(半年)経ったこのタイミングで3回目「コロナ抗体IgG定量検査」を行い、再び抗体価の測定およびその推移を検討しました。

 

前回同様 n=8 と小さい母集団から得られたデータなので統計学的有意性の判断は困難であり、あくまでも当院での傾向を示す程度のものであることに留意してお読みください。

 

(以下、抗体価の単位は「AU/mL」です)

 

 

母集団(n=8)の属性について、おおむね女性で平均年齢は47〜48歳、持病を有する者も数人います。

 

2回目接種6カ月後、今回の抗体価は、「92.8〜1275.1」の幅がありました。

 

抗体価の平均値は「776.0」、中央値は「833.8.」で、だいたい「800」ってところです。

 

なのでピーク時の10000〜12000から3カ月後で2500、そして6カ月で800と抗体価の激減が認められました。

 

ピーク時から6カ月後の抗体価の低下率を計算してみると「90.2%〜97.1%」であり、低下率の平均値は「93.8%」、中央値は「93.4%」でした。

 

ということで、抗体価は6カ月で「9割以上低下」している、つまり抗体価は6カ月で「ピーク時の1割にも満たなくなるという結果でした。

 

ちなみに検査会社配布の資料によると「抗体価が4160を超えると100人中95人の確率でウィルスから身体を守る十分な抗体があると考えられます」とあります。

 

「ウィルスから身体を守る」という表現が曖昧で、それが感染予防効果を示すのか、重症化予防効果を示すのかといったところが不明ですが、なんらかの臨床的に有意な効果が期待できるってことでしょう。

 

ちなみに抗体価3200で100人中90人抗体価2150で100人中80人で「ウィルスから身体を守る」効果が期待できるようです。(抗体価2150未満についての言及はありません)

 

HSMCのデータに当てはめると2回目接種3カ月後(抗体価2500>2150)で80%の確率で効果ありでしたが、6カ月後(抗体価800<2150)だとワクチンの有効性について言及できない状況になっています。

 

ということで、ワクチン2回接種の有効期限はいいとこ3カ月ってことですね💦

 

なので、ワクチンを2回接種して、接種証明書が発行されても証明書の実質的な有効期限は3カ月ぐらいなもんでしょうね。

 

役所発行の住民票や印鑑証明書の有効期限が一般的に3カ月なのでそれと同じぐらいですね。

 

理屈だけで言えば前回ブログで極論として述べた「3カ月毎の継続的ブースター接種が必要かもって可能性」が、まんざら絵空事ではなくなってきた感があります…

 

 

つい最近の12月24日、新型コロナウィルス感染用の飲み薬「モルヌピラビル」の国内使用が厚労省によって承認されました。

 

投薬の対象は、発症から5日以内の軽症から中等症の患者のうち、18歳以上で重症化リスクがある人で、1日2回、5日間服用するとのことです。

 

開発した製薬会社の臨床試験では、入院や死亡のリスクをおよそ30%低下させる効果が確認されたらしいです。

 

これってどれくらい効いたって実感できるんだろう?

 

インフルエンザのタミフルぐらいに効いた感があるんだろうか?

 

治療上の進歩と言えるでしょうが、画期的とまでは言えなさそうな気がします。

 

現状、やっぱりワクチンになっちゃうのかな…という気がします。

 

ということは、結局はこれまで通り、自分で自分の身を守る日々がまだまだ続くってことですね。

 

 

前回ブログと同じ〆ですが、皆さん、他者配慮、思いやりとともにくれぐれもご自愛ください。

 

それではよいお年をお迎えください。

 

 

2021年12月の診察室書棚の写真