《結びにかえて⑤》
■基本的心構え
①Give & Takeの関係をつくる。
取引を継続させる基本は、Give & Takeである。きれいごとを言っても
、人間関係の継続も、その根底にはこの要素が根強く介在する。所詮、
人の世は、いつの時代も「持ちつ持たれつ」である。
②ご縁を大切にする。
5縁という言葉がある。血縁、地縁、学縁、職縁、趣縁の5縁である。出
会いを大事にする心構えが人脈を広げる。出会いは、自分の方から反応
することにより深まる。人の心の機微を掴んだ、さりげない反応をどう
工夫するかが重要である。人は誰しも自分にプラスの関心を持ってくれ
る人に好意を持つ。このプラスの関心をどこに、どんな形で見つけ、反
応するかがご縁を大事にすると言うことである。
③経験こそ我が師と考える。
「知恵比べに勝つ」ためには、経験からいかに学ぶかが重要問題となる
。自らの経験だけでなく人の経験も経験のうちである。経験をこう考え
ると、ご縁のご利益は計り知れないものとなる。逆説的に言うならば、
上記のご縁は学ぶに値する人と結べということである。
経験から学ぶためには、素直にあるがままを受け止める、聞き上手にな
る、行動回数と考える回数を増やすの3つが肝心である。人はベテラン
になると、この逆になり易いことを肝に銘じておくべきであろう。すな
わち、オレ流にこだわりいつも人の言うことを疑ってかかる、一方的に
喋りまくる、動かないし考えないという次第である。
経験こそ我が師の訓えを活かすお手本として本田宗一郎氏の次の言葉に
耳を傾ける必要があろう。「作ってみろ、やってみろ。モノつくりは理
論どおりにはできないし、理論がなければもっとだめ。やってみて初め
て気付くことがある。」
④いつもコツコツ努力する。
「営々黙々、花が咲いても咲かぬでも。」この真摯な姿勢がなければ、
「継続は力なり」を実証することは難しい。よくしたもので世の中、そ
うした真摯さを誰かが見ていて評価してくれるものである。いつか、ど
こかで陽の目を見ることになる場合が多い。
⑤この一瞬に全力投球する。
とは言えそれは、結果論である。途中過程でそれを期待すれば、ちょう
ど山登りの途中で頂上をあまり過度に見過ぎると、苦しさに苛まれるの
と似ている。途中過程では、「そこに山があるから登る」ことに徹し、
コツコツ自助努力を楽しむゆとりを持ちたい。先を焦らずこの一瞬に全
力投球する心構えが大事である。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。皆様のご活躍、
ご多幸、ご健康をお祈りしております。
(『マーケティングは人類を救う』完結)