同調査は、1都3県に住む英語学習に意欲的な20~50代の社会人1,000名を対象に実施。調査期間は2013年9月6日~9月9日、調査方法はインターネットによる。
まず、勤務先での英語の査定状況を尋ねたところ、27.6%の人が「査定項目にある」と回答。査定における指針については、「TOEIC テスト」が86.6%で最も多く、続いて「英検」(29.0%)、「TOEIC スピーキングテスト/ライティングテスト」(22.8%)などが挙げられた。
「聞く」「読む」だけではなく、「話す」「書く」も大切?--英語力向上の秘訣は“4技能のバランス”
勤務先の査定に取り入れられている英語能力の指針
では学習者は、どんな英語のスキルを学んでいるのだろうか。英語能力を高めるために学習しているスキルを尋ねると、1位は「聞くスキル」で86.3%、2位は「読むスキル」で62.2%、3位は「話すスキル」で60.9%だった。「書くスキル」については39.2%に留まり、大きく落ち込んでいる。また、挙げられた4技能をすべて学んでいる人は25.9%で、バランスの良い学習をしている人は少ないことがうかがえる。
英語能力を高めるために学習しているスキル
4技能をすべて学習している回答者とそれ以外の回答者
では実際に英語を使用する際に、学習の成果はどれだけ感じられているのだろうか。ビジネスシーンで英語の対応ができていると思うか聞いたところ、「十分に対応できている」「ある程度対応できている」という回答者は55.2%、「あまり対応できていない」「全く対応できていない」という回答者は38.0%だった。
ビジネスシーンで、どの程度英語の対応ができていると思うか
ここでさらに、「4技能すべてを学んでいる学習者」と「それ以外の学習者」に分けてみると、「4技能すべてを学んでいる学習者」については64.8%が「英語で対応できている」と回答した一方、「それ以外の学習者」については51.8%に留まった。バランスの取れた学習は、より高い効果を期待できるようだ。
ビジネスシーンで、どの程度英語の対応ができていると思うか
また TOEIC テストのスコアにおいても、学習内容のバランスによる成果の違いが見られる。過去1年以内に受けた TOEIC テストで「スコアが上がった」と回答した人は、4技能すべてを学習している人では34.7%だったのに対し、それ以外の人では22.9%だった。
過去1年以内に受けた TOEIC テストの結果
今回の調査結果を受けて、同時通訳者?関谷英里子氏は、「インプットとアウトプットのサイクルを細かく回す、バランスのよい英語学習を行うことが大切」と指摘。「話す学習」をすると「聞く能力」も向上するなど、インプットとアウトプットには相関性があるという。
また各種英語テストの活用も、自分の能力を客観的に診断し、モチベーションを維持するために役立つという。例えば TOEIC スピーキングテスト/ライティングテストでは、国際的なビジネスの場で求められる「話す力」と「書く力」をそれぞれ0~200点のスコアで評価。ビジネスパーソンならば海外出張レベルに該当する150点程度を目指し、定期的に受験すると良いという。出題内容は実際に英語が使われる場面を想定しているため、仕事にも活かしやすいそうだ。