回帰-Excelによる t値とP-値 | SystemTradingのブログ

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■ 「回帰分析」に関する知識を強化する!


 

普段の生活には全く縁がないと思われる数学知識ですが、市場分析という

世界に足を踏み入れたのであれば無関係とは言えない知識になるでしょう。

 

でも今更学生時代の教科書を引っ張り出すには・・ (ノ_・。)

 

と知識の取得を諦めてしまう方も多いことでしょう。当コンテンツは、そんな方々

へお贈りいたします。

 

 

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記事で扱った処理は下記よりサンプルExcelファイル

をダウンロードできます


今回のファイル名 : 『回帰-回帰-t値とP-値サンプル』


FREE Excelファイルダウンロードサービス  FREE

   ※ファイルの反映に時間がかかる時があります

 

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■ 今回扱う知識以外に必要な知識

 


  

  

■ 今回扱う知識は「ExcelによるtとP-値」

 

 

【t分布は関数で処理をする】

今回はtとP-値、ついでに下限・上限とExcelの分析ツールにある回帰分析で

出力される項目の最後の部分です。

t分布の理解はさておき、とりあえず値の求め方を解説しますが、これも関数

で簡単に処理することができます!

サンプルファイルと共に計算プロセスを覚えていきましょう♪

 

 

【t値の求め方】

 

t = 係数 ÷ 係数の標準誤差

 

tはこれだけの計算になりますので係数と標準誤差が求まっていれば簡単で

すね!

t値は絶対値の値を参考にして値が大きければ係数の信頼性は有ると判断し

ていくものでしたね (^O^)/

 

 

 

【P-値の求め方】

P-値はt分布に関する関数であるTDIST関数を使って求めます。

 

TDIST(t値の絶対値 , 残差の自由度 , 2)

 

 もしくは、

 

TDIST(ABS(t値) , 残差の自由度 , 2)

 

パラメーターは上記となります。t値の絶対値は下の数式のようにABS関数に

て同時に計算すると楽ですね!

 

 
HSF-SystemTradingのブログ-P1

 

 

概念としてP-値を理解するのが本来の姿勢ですが、t分布の解説もしていない

ので、とりあえずP-値の値が0.05以下であれば係数の信頼度は有ると判断

しておきましょう♪

 

 

 

【下限と上限】

下限と上限は係数の信頼度が高いと思われる範囲を示す値です。参考程度に

知っておく程度で良いでしょう。求め方はTINV関数を使用して、その値をもって

下限・上限の計算を行います。まずTINV関数によって区間の値を求めましょう!

 

 

TINV = (確率 , 残差の自由度)

 

 

ちなみに確率とは、95%精度で有意FもP-値も設定していますので、ここでも

95%の区間で考えます。95%だからといって確率に0.95と入力してはいけ

ません!

 

95%の信頼区間の場合 ⇒ 確率には0.05を入力

 

つまり、1-信頼区間 の値を確率に入力してください。

 

 
HSF-SystemTradingのブログ-P2

 

 

あとは下限・上限を求めていきますが、これは簡単で、

 

 

下限 ⇒ 係数 - TINV × 標準誤差

上限 ⇒ 係数 + TINV × 標準誤差

 

 

とTINV関数で求める値を上記の式で計算に加えるだけです。これで係数の値

を軸とした上下95%の信頼区間が求まります。 

 

 

 

 

t、P-値、下限・上限はあまり重視されませんが、係数の信頼度を測るうえでは

重要な値です。確認は毎回行いましょう♪

事務的な解説になりましたが、分布と検定の記事を扱った際に再度取り上げて

みようかと思います  (^-^)/

  

 

 

 

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