一等米と二等米の違いは何?炊飯後のご飯にどんな違いがありますか?

 

 

一等米と二等米の主な違いは、

炊飯前の「見た目の美しさ(整粒の割合)」にあります。農産物検査法に基づく格付けであり、食味そのものを評価するものではありませんが、炊きあがりの状態にわずかな差が生じることがあります。 
 

1. 判定基準の違い

農林水産省の規格に基づき、主に「整粒(形が整った米)」の割合や「被害粒(色づきや傷)」の混入率で決まります。

等級  整粒(きれいな粒)の割合 被害粒・着色粒などの混入
一等米 70%以上 わずか(着色粒0.1%以下など)
二等米 60%以上 一等米より多い(着色粒0.3%以下など)

※このほか、水分含有量(15%以下)などの共通基準があります。 

 

2. 炊飯後のご飯の違い

味そのものについては「大きな差はない」とされることが一般的ですが、粒の状態によって以下のような違いが感じられる場合があります。

  • 見た目と食感:
    • 一等米: 粒が揃っているため、炊きあがりのツヤが良く、口当たりが均一でふっくらと仕上がります。
    • 二等米: 割れた米や未熟な米が含まれる場合、炊飯時に水分を吸いすぎて一部が柔らかくなったり、粒の輪郭が崩れたりすることがあります。
  • 粘りと甘み:
    • ブラインドテストでは「一等米の方がわずかに粘りを感じる」という声もありますが、一般的にはお米マイスターなどの専門家でなければ見分けるのが難しい程度の差です

補足:美味しさの指標について

一等・二等の等級は「品質(見た目)」の指標であり、美味しさを直接表すのは「食味ランキング(特Aなど)」「食味値」です。二等米であっても、産地や銘柄、精米の鮮度が良ければ、非常に美味しく食べることができます。 

 

精米することを「米を搗く」「米を踏む」という事があります。語源は?

 

 

精米することを「搗(つ)く」や「踏む」と呼ぶのは、

機械が普及する前に行われていた伝統的な精米方法とその道具に由来します。

1. 「米を搗(つ)く」の語源

「搗く」という言葉は、本来「打つ」「叩く」という意味の動詞です。

  • 由来: 古代から日本では、玄米を「臼(うす)」に入れ、上から「杵(きね)」で垂直に叩く(搗く)ことで、摩擦により糠(ぬか)を取り除いていました。
  • 現代への名残: 現代でも精米の度合いを「五分づき」「七分づき」と言うのは、この「搗く」という言葉が語源です。また、専門用語で精米することを「搗精(とうせい)」と呼びます。 

2. 「米を踏む」の語源

「踏む」という言葉は、足の力を使って精米を行う「唐臼(からうす)」という道具に由来します。

  • 由来: 江戸時代以降、大量の米を効率よく精米するために、シーソーのような原理を用いた「唐臼(足踏み臼)」が普及しました。
  • 仕組み: 人が長い棒の端を片足で踏み込むことで、反対側にある大きな杵を持ち上げ、足を離すと自重で杵が落ちて米を搗く仕組みです。
  • 地域的な名残: 大阪など一部の地域や米屋の間では、今でも精米することを「米を踏んでもらう」と呼ぶ習慣が残っています。 

どちらも「玄米の表面を削る作業」を、当時の身体的な動作や道具の動かし方で表現した言葉が定着したものです。