ふと、昔、別れた彼を思い出す。


「過去に戻って、やり直せたら」


どれだけそう思ったことだろう。


すると、私の目の前に神様が現れた。


「お願い、どうか私を過去に戻して下さい!」

私は頼み込んだ。


神様は言った。

「全部を過去に戻すことはできないが、あなた自身を過去に送ることはできる。」


「ただし、過去に居られる時間は二十四時間だけ。やれることをやりなさい。

それができたときに、今の未来も変わる。」


そして、今、私はその過去にいる。


私は自分のことばかり考えていて、彼にひどい言葉を言ってしまった。

それが別れた1番の原因だった。


私は、過去の私を探した。

過去の私を変えることができれば、きっと未来は変わる。

つまり、彼とずっと一緒に居られるはずだ。


そして、私は過去の私を見つけた。


私が彼にしてしまったこと、未来では別れてしまっていること、それを変えるために来たこと。

それを全部過去の私に伝えた。


それから二十四時間が経って、

私は元の現実に帰ってきた。


結果としては、彼は私のそばにはいない。


あの時、

過去の私は、私の話を聞いて言った。


「何それ?」


「それで別れるんだったら、それでいいわ。

私は何も悪くないもの。」


私がどんなに説得しても無理だった。


結局、人は何か自分で気づくきっかけがない限り、

誰が何と言おうと変わらないということだ。


「ザーザー」と音が聞こえてきて、

そこで、パッと目が覚めた。

窓を覗くと、大雨が降っていて。

最近、こんな夢ばかり見る。 


ふと、携帯を見ると、LINEの通知が来ていた。


私は驚いた。

数年ぶりに彼から連絡が来ていて。

もうとっくにブロックされてるものだと思ってた。


彼からのメッセージにはこう書かれていた。


「最近、なんか不思議な夢ばかり見てさ。」


「謝りたいことと、話したいことがあって。」