こんばんわ
ひなた翔一です(^O^)/
電車の中で、暇つぶしに小説なんかを読んでますが
「孤拳伝」は、なかなかの面白さです。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
この孤拳伝、格闘技を中心にした小説で
中国拳法を体得した主人公が
闘いを通じて、人間として成長していくという
端的に言えばそんな内容です。
その中国拳法ですが
本物の中国拳法というものは
普段、ジェット・リーとかジャッキー・チェンが映画で見せているものではなく
もっと実戦的で、しかも陰陽五行に沿ったもの。
中でも、小説に出てくる「五行拳」なんてものは
「五行説」そのものですヽ(*'0'*)ツ
木・火・土・金・水
この世界は五つの元素が存在し
それらが上手く循環してるのがこの世界であるという思想。
■ 相生(そうじょう)
・木生火(もくしょうか)木は燃えて火を生む。
・火生土(かしょうど)物が燃えればあとには灰が残り、灰は土に還る。
・土生金(どしょうごん)鉱物・金属の多くは土の中から生まれる。
・金生水(ごんしょうすい)金属の表面には凝結により水が生じる。
・水生木(すいしょうもく)木は水によって養われる。
■ 相剋(そうこく)
・木剋土(もっこくど)木は根を地中に張って養分を吸い取って土地を痩せさせる。
・土剋水(どこくすい)土は水吸い取り、濁す。
・水剋火(すいこくか)水は火を消し止める。
・火剋金(かこくごん)火は金属を熔かす。
・金剋木(ごんこくもく)金属製の斧や鋸は木を傷つけ、切り倒す。
これに陰と陽が加わって
陰陽五行説になるわけです。
ちなみに、その五行拳も
この五行説に対応しています。
・木 崩拳(木行)ポンチェン
・火 炮拳(火行)パオチェン
・土 横拳(土行)ワンチェン
・金 劈拳(金行 ピーチェン
・水 鑚拳(水行)サンチェン
相生というのは、相手を活かす関係性。
占いでいう相性(あいしょう)が良いというのは
ここから来てるわけです(#^.^#)
相克に関しては
解りやすく言えばジャンケンみたいなものですよね。
グーはチョキに勝つけど
パーには負けるわけです。
五行拳で言えば
崩拳(木行)は横拳(土行)には勝つけれど
劈拳(金行)は負けてしまいます。
小説の主人公は、どうしても勝てない相手に思い悩みますが
勝てない相手がいるのも当たり前。
この思想から言えば、一人勝ちはあり得ない。
故に、この世界に絶対的なものはなく
あくまで相対的なものが存在して
そのバランスでなり立っているわけです。
全てはバランス、循環で成り立っています。
それが陰陽五行の考え方で
東洋思想的にみた宇宙の真理でもあります。
それこそが宇宙の法則から観た豊かさであり
この世界の本質とも言えます。
1%の圧倒的な富裕層が支配してる世の中は
明らかに異常な世界です。
その違和感に気が付いてください。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
余談ではありますが
あくまで本物であることが前提ですが
太極拳、中国拳法は、この陰陽五行説が組み込まれており
技を体得することにより、自然と宇宙の真理が身体に浸み込んで行きます。
合気道もそうですね(#^.^#)
「氣」というものを扱う武術は皆そうです。
本来の武道とは殺人術でもありますが
活人術でもあります。
全ては表裏一体、循環しています。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございます。
でわ また
ヾ(≧▽≦)ノ
ひなた翔一 拝
*** *** ***