最近アメリカ企業が工場を本国回帰させていることと、余剰資金を自社株買いではなく投資に回しているという記事を見た。工場を本国回帰させるということはアメリカで生産するほうがトータルコストが安いということであり、自社株買いよりも投資を増やすということはその方が将来のリターンが高いと考えているからである。
リーマンショック後、ドルは十分安くなり、さらにエネルギー面ではシェールガスの開発が進んでいると聞く。もし天然ガスの生産量の過半がシェールガスということになればアメリカ企業の受ける恩恵は高いはずである。
またアメリカは政府の赤字が膨大でも企業は潤沢なキャッシュを持っており不況の折はそのキャッシュを自社株買いに充ててきた。株数が減った中で投資を通じて今後の利益拡大が実現すればダウの史上最高値更新があると思う。
個人的にはアメリカ株に投資をしていないがアメリカ株が史上最高値を更新する状況では他国市場も良いパフォーマンスであろうしドル円も今の水準と言うことは無いと思う。波乱要因はユーロであるが日米欧で最も財政規律に厳しかったユーロ諸国も景気が持たないことが判明してきたのでガンガンの金融緩和を行うことになると思う。結局ドルは他のどの通貨よりも強くなりそうな気がする。
とすると、人民元はどうなるのだろうか。準ドルペッグという状況であれば元円でもかなりのメリットがある。しかもドルよりも金利はずっと高い。中国がインフレ抑制に気を配らざるを得ない現状では元高もある程度容認されると思う。通貨ポートフォリオには人民元は魅力的だ。ただきちっと金利を取りに行くのであれば中国国内で口座を開設する必要がある(日本国内での人民元預金の金利はほぼ0)。円は安くなってから国内の様々なコストが跳ね上がり今まで隠れていたリスクが認識されることになると思う。
