1次救急、2次救急、3次救急。基本的には、1次救急は地域の診療所や一般病院が担い、2次救急は地域の基幹病院、3次救急は厚生労働省の認可を受けた「救命救急センター」で行われている。このうち、日本の救急医療はもっぱら3次救急を担う「救命救急センター」が中心となって発展してきた。救急患者にとって「最後の砦」である3次救急施設を国で支援し、重症患者を優先的にそこへ搬送するシステムを整備してきたのである。